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家づくりコラム
建物・家づくりについて
2023.01.27
注文住宅を建てる際に大切なことは、建築会社との打ち合わせをしっかり実施することです。
自分たちの希望や不安を建築会社に正確に伝えるところからスタートしましょう。
何も決まっていない状態であるため、建築会社と打ち合わせを重ねて共通認識を持つことから理想の家づくりは始まります。
この記事では、建築会社と打ち合わせする回数や流れ、ポイントについて解説します。
【この記事でわかること】
● 注文住宅を計画する際の打ち合わせ回数や期間 ● 注文住宅を計画する際の打ち合わせの流れ ● 建築会社との打ち合わせで決める内容 ● 打ち合わせを有意義なものにするコツ |
打ち合わせの回数や期間は、建主の要望や建築会社の方針によってさまざまです。
ここでは、上記3点について見ていきましょう。
注文住宅における打ち合わせの回数は、白紙の状態から完成するまでの間に10〜20回程度が一般的です。
着工前のプランや資金の打ち合わせが10〜15回、着工後から竣工までの式典や色決め、現場の立ち会いなどで3〜5回程度、引渡し前で2〜3回程度が目安となるでしょう。
計画を決定するまでに、週に1度打ち合わせをしていくと仮定したら、3ヶ月程度かかることになります。
トータルして考えると、最初の打ち合わせから引渡しまで、約1年3ヶ月の期間が必要です。
打ち合わせの回数が変動する最も大きな理由は、プランがなかなか決まらないからです。
こだわりの多い人の場合、プランの打ち合わせが20回以上におよぶ場合もあります。
また、打ち合わせに参加する人が途中で変わるとプランに対する要望も変更になり、打ち合わせの回数が増えてしまうこともあるでしょう。
建築会社は建主の要望通りの家づくりができない状況は避けたいので、お互いのイメージが共有できるまで打ち合わせすることは非常に大切だと考えています。
その意味では、打ち合わせの回数が多いことに問題はありませんが、打ち合わせごとに決定すべき内容を決めて無駄のない打ち合わせができるように心掛けましょう。
打ち合わせの大きな流れは、主に以下3つに分けると整理しやすいでしょう。
ここからは、それぞれの段階で必要になる打ち合わせ内容や注意すべき点を解説していきます。
着工前の打ち合わせは、プランと金額を決めるためのものです。
主な流れや、一般的な打ち合わせの回数は以下の通りです。
着工前のプラン・金額を確定する打ち合わせ回数は、概ね10〜15回程度になるでしょう。
着工から引渡し前までの打ち合わせ内容は、現場の施工状況の確認と細かい色決めや設備・仕様について品番まで決めることです。
設備や色は契約前にほぼ決まっているものの、建築会社はこの段階でメーカーや設備業者に発注するために、建主と仕様や色について再確認の打ち合わせをしなければなりません。
また、着工時の地鎮祭や上棟時の式典などの打ち合わせも実施するので、この段階での打ち合わせ回数は3〜5回になるでしょう。
引渡し前は、現場の最終確認と最終時金の支払いや登記手続きなどについて打ち合わせします。施工状況に問題がなければ、建築会社から正式に引渡しを受けて引越しの準備をします。
打ち合わせの回数は2〜3回程度になるでしょう。
打ち合わせをスムーズに進めるためには、事前に決めておいた自分のこだわりや予算を建築会社の担当者に正確に伝えることが大切です。
ここでは、打ち合わせで決めるべき内容について説明します。
資金計画は大切な打ち合わせ項目の1つです。
資金計画に関して打ち合わせする際は、事前に自分が月々支払える金額と頭金の額を明確に把握しておきましょう。
月々の支払額から、支払い総額や借入上限額を打ち合わせすることが可能になり、その結果建築に充てられる予算額を検討しやすくなります。
概算の予算額を把握できたら、住宅ローンの事前相談を申し込みましょう。金融機関は、自分で探すだけではなく、建築会社からも紹介してもらうことをおすすめします。
なぜなら、借入れ条件などで有利になる可能性があるからです。
建物の内容を決めることが、建築会社との打ち合わせではメインです。
決めるべき項目は以下の3点です。
住宅を建てる場合、木造や鉄骨造が人気です。
建築会社は、構造によって得手不得手があるので打ち合わせ時に確認しましょう。
階数は、第一種住居専用地域のように高さ10mまでしか建てられない場合もあるので、3階建ての計画が難しい場合もあります。
間取りは、事前に部屋数、洋室・和室の数、取り入れたい生活動線などを事前に決めておきましょう。
設備機器を決めるときは、なるべく実物を見て決めることをおすすめします。
キッチンの高さや照明の照度、給湯の使いやすさなどは日々の生活に直接影響する部分のため、ショールームやモデルハウスで確認しましょう。
建物の計画、予算が確定したらスケジュール計画を決めましょう。
建築会社と確認申請許可予定日・着工予定日を確認したら、地鎮祭、着工の日程を決めます。
建物が完成するには、一般的に4ヶ月くらいの期間が必要になるので、自分たちの都合や引越しのタイミングを考えて着工時期を調整します。
理想の家づくりを実現するために、知っておきたい打ち合わせ時のコツを紹介します。
上記4点について、順番に解説していきます。
月々に支払える金額から建物の予算を決めたら、予算の範囲内に抑える意志を持ちましょう。
理想のマイホームを求めるあまり、予算以上のオプションなどを選びたくなる人も少なくありません。しかし、どうしても必要な項目でない限り、予算内に抑えるようにしてください。
明確な上限値を設定することで、打ち合わせもスムーズに進みます。
注文住宅の打ち合わせ時は、優先順位を明確にすることも忘れてはいけません。
予算に明確な上限値を設定しても、ショールームなどで話を進めていくうちにオプション追加などの影響で、予算オーバーになることがよくあります。
家づくりを専門にしている人ではない限り、予算を決める段階で細かいオプションまで意識することは困難といえるため、無理もありません。
したがって、このような事態を避けるためには、事前に優先順位を決めておきましょう。予算オーバーした場合は、優先順位の低い項目からカットして、なるべく予算内に収めましょう。
建物が完成するまでのスケジュールを決めることは大切なことであり、スケジュール通りに実行することも重要です。
しかし、完成するまでの間には台風などの災害や、近年蔓延している新型コロナウイルスによる部材の搬入遅れなど、さまざまな障害が起こるおそれもあります。
したがって、不測の事態にも備えられるように、スケジュールには2〜3ヶ月程度の余裕を持っておきましょう。
注文住宅を建てる際には、「打ち合わせ時にお願いした仕様になっていない」などの行き違いや、言った・言わないなどによるトラブルの懸念があります。
こうしたトラブルを避けるために、以下の手順を踏みましょう。
次回以降の打ち合わせも、前回の打ち合わせ記録を確認するところから始めると、ミスのないスムーズな打ち合わせができるでしょう。
打ち合わせは、疑問点や不明点を残して終了してはいけません。基本的に、疑問に思った点はその打ち合わせの中で解消しましょう。
疑問点を解消するために調査が必要な場合は、打ち合わせ内容を記録に残し、次回の打ち合わせ時に解答をもらうことが望ましいでしょう。
疑問点や不明点を残したままで着工することは避けるようにしてください。
注文住宅の打ち合わせでよくある質問をまとめます。
上記3点のよくある質問について、順番に回答していきます。
なかなか思い通りにプランが仕上がらなかったり予算オーバーしたりなど、対処策が見つからないような場合に、疲れを感じることがあります。
こうした理由で疲れを感じたときは、一旦家づくりの打ち合わせから離れてみましょう。
自分がリラックスできる空間を整え、気分転換したほうが良い家づくりにつながります。
打ち合わせが進まず、停滞している原因を探ってみましょう。
「自分の要望を出しても、なかなか希望通りのプランを用意してくれない」や「夫婦で意見が合わずまとまらない」など、何かしらの原因があるはずです。
原因が明確になれば、自分だけで悩まずに建築会社の担当者にも共有して、具体的に解決策を探っていきましょう。
その際は、優先順位をつけて妥協できるところは取りやめるなど、柔軟に対応してください。
結論、注文住宅の打ち合わせに制限や理想はありません。
計画や着手から完成まで10〜15回程度の打ち合わせで進むケースがあれば、20回以上の打ち合わせが必要なケースもあるでしょう。
ただし、大切なことは打ち合わせ回数を減らすことではなく、毎回の打ち合わせに疑問点や不明点を残さないことです。
自分の要望が担当者としっかり共有できるまで打ち合わせを繰り返すことが重要です。
最後に、注文住宅の打ち合わせに関して、ストレスなく進めていくポイントをまとめました。
● 打ち合わせの前に自分の要望をしっかりとまとめておく
● まとめた要望は正確に伝え、打ち合わせした内容はその都度記録を取る ● 予算は上限を決めて、その範囲内に抑える ● 絶対に譲れない点と妥協できる点を見極めておく |
以上、4点をポイントに打ち合わせを進めてみてください。それでも打ち合わせに疲れを感じたら、気分転換に一旦休みを設けましょう。
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