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2022.11.30
子どもが産まれるなどのライフイベントがあった場合には、「家の購入」と「賃貸住まいを継続」するのかを検討する人は少なくありません。
実際には、どちらにおいてもメリットとデメリットがあるため、将来にわたってどちらが得になるのかをしっかりと確認した上で進める必要があります。
この記事では持ち家と賃貸のメリットとデメリット、持ち家と賃貸それぞれに向いている人の特徴についても解説します。
現在賃貸に住んでいる人で家の購入を検討している人は、ぜひ最後までお読みください。
【この記事でわかること】
● 持ち家と賃貸はどちらがお得か ● 持ち家と賃貸のメリットやデメリット ● 持ち家と賃貸の生涯コスト ● 持ち家と賃貸の向いている人の特徴 |
持ち家を購入するためには資金計画を万全にする必要があり、賃貸生活を継続するのであればその必要はありません。
そのため、賃貸生活の継続を選択する方がライフスタイルの変化はなく、得しているように思えます。しかし、持ち家には手間暇をかけるだけのメリットがあるため、どちらが得なのかは簡単に判断できないでしょう。
したがって、持ち家と賃貸のどちらを選択するのかは、十分に検討する必要があるといえるでしょう。
持ち家は多くの資金を必要としますが、その分安心と資産担保という側面で大きなメリットがあり、代表的なメリットは次の3つです。
高齢になるにつれ、賃貸住まいは難しくなります。なぜなら、賃貸のオーナーからすると居住者が高齢であるだけで、孤独死などのリスクを抱えることになるからです。
そのため、多くの賃貸は更新制であり入居する際の年齢制限もあります。
つまり、若い時には気にせず選べた住環境であっても、高齢者になると住む家が制限されるリスクがあるといえるでしょう。
その点、持ち家であれば慣れ親しんだ家に最後まで住めるだけではなく、住環境で大きな安心を得られます。さらには、長年同じ地域に住み続けることで、町内会の見回りなどを利用することで突発の事故にも備えられる可能性もあります。
このように、家に安心を求めたい人にとっては持ち家という選択肢が有効だといえるでしょう。
壁紙の変更や部屋の増減、設備の入れ替えなどは、持ち家であれば自由にできます。
また、賃貸ではできないような大規模改修工事であっても、持ち家であれば可能です。そのため、持ち家であれば家族が増えることで賃貸を引っ越す手間もなく、改修工事で対応できるでしょう。
賃貸は賃料を毎月支払うことで住環境を維持できますが、資産になることはありません。
一方、住宅ローンを利用し持ち家を購入した場合は毎月住宅ローンの返済がありますが、家自体が資産価値です。つまり、賃貸住まいは生涯で資産になりませんが、持ち家は購入時点から自己資産となり、住宅ローン返済後は負担なく住み続けられるメリットがあるといえるでしょう。
このように、安心した住環境を維持しながら資産価値を担保したい場合には持ち家の選択がおすすめです。
資産価値のある家を保持できる持ち家は、メリットだけではなくデメリットもあります。
順番に見ていきましょう。
持ち家を購入することは、長年住む前提のライフスタイルになります。
そのため、賃貸のように気軽に住環境を変えられず、転勤などのライフスタイルの変化に上手く対応できないことがあります。特に、仕事が遠方になった場合には持ち家に住み続けることが困難となり、売却を検討せざるを得ないでしょう。
その場合は、売却できるまで住宅ローンと賃料の両方が費用負担となる可能性があります。
このように、人生の転機に対しフレキシブルな対応ができないのが持ち家の大きなデメリットだといえます。
賃貸のメンテナンスは原則、オーナーの責任と負担で行いますが持ち家は、所有者の責任と負担で行う必要があります。
そのため、外壁や屋根の塗装、防水処理などを定期的に実施することになるでしょう。一般的な2階建ての木造住宅であれば、外壁と屋根塗装、防水処理などを10年に1度行う必要があり、約100万円〜120万円の費用がかかります。
また、給湯器や浄化槽は約10万円〜30万円の費用負担となりますが、平均的な交換頻度は5年に1度となります。
このように、家の購入は購入代金や諸費用以外にもランニングコストが多くかかることを知っておきましょう。
家のランニングコストは、メンテナンス費用だけではありません。
毎月、家と土地の固定資産税を支払う必要があります。また、エリアによっては都市計画税と合わせると負担になるでしょう。さらに、固定資産税は3年に1度見直しがあり、常に一定の税額ではありません。
こういった税金は、賃貸時に発生しないものであり、持ち家特有のデメリットだといえます。
持ち家のメリットが安全性や資産価値の担保であるならば、賃貸のメリットは「身軽さ」だといえるでしょう。
ここでは、賃貸の具体的なメリットについて解説します。
賃貸の最も分かりやすいメリットとして、引っ越しのしやすさがあるでしょう。
持ち家と異なり売却する必要もなく、更新のタイミングで新しい拠点に引っ越すことも可能です。そのため、拠点を変えることで心機一転のリフレッシュができるという点は、大きなメリットといえます。
賃貸住宅は、共益費を支払うことでメンテナンスをプロに任せられます。つまり、部屋の中を掃除するくらいの手間だけで住環境を維持することが可能です。
このような手軽さは、持ち家では実現が難しい点といえるでしょう。したがって、家の維持管理に大きな時間と費用をかけられない人にとっては、賃貸住まいがおすすめです。
賃貸住まいは賃料が必要となり、持ち家は住宅ローンがあればローン返済が必要です。
どちらも同じような毎月の負担がありますが、賃貸住まいには住宅ローンを何十年も支払い続ける必要があるというストレスがないのは、大きなメリットだといえるでしょう。
また、固定資産税や都市計画税といったランニングコストも不要です。このように、貯金をなるべくしたい人は経済的負担を減らす必要があるため、賃貸住まいを選択すべきでしょう。
ここでは、賃貸のデメリットについて解説します。
順番に見ていきましょう。
部屋数の増減や、洋室を和室に変更するといった間取り変更の工事は、賃貸では実現が難しいといえるでしょう。
その場合は、引っ越しすることで理想の間取りを探す必要があります。したがって、拠点を変えずに間取りを変更するという方法は賃貸ではできないことです。
このように、賃貸住まいには同居人数の変化への対応が弱いというデメリットがあります。
毎月賃料を負担し続けたとしても、賃貸は生活を維持するための費用で精一杯となるケースがあります。つまり、将来支払い続けたとしても自己資産になりません。
更新料が発生するケースもあるため、ランニングコストには注意しましょう。
賃貸は自分の持ち家ではないため、思うようにリフォームしづらい点もデメリットの1つです。
リフォームだけではなく、間取り変更以外にもキッチンやバスルームのグレードを上げる工事や、エコカラットなどの高機能壁紙を導入する工事においても賃貸では実現が難しいでしょう。
そのため、築年数が経過した賃貸に住んでいる場合ではアレルギー物質の発生といったリスクを抱える可能性もあります。
賃貸では、このようなリスクが発生した際、住環境に応じて引っ越しを繰り返すケースもあるでしょう。
持ち家と賃貸のどちらを選択するのかを決める際には、生涯コストを知っておく必要があります。実際の生涯コストとしては、賃貸住まいの方が持ち家よりも低くなる結果となりましたが、内訳もしっかりと確認しましょう。
ここでは、それぞれの生涯コストについて解説します。
持ち家の生涯コストについて、以下の条件でシミュレーションします。
〈条件〉
・居住年数:50年 ・建物種類:注文住宅 ・土地面積:50坪 ・建築エリア:鹿児島県霧島市 ・借入金額:4,000万円(※) ・返済期間:35年 ・金利:0.5% ・メンテナンス費用:10年に1度120万円で設定 ※建物2,909万円、土地700万円、諸費用400万円で設定 |
ローン総支払額 | メンテナンス費用 | 税金 | 合計 | |
生涯コスト | 約4,360万円 | 500万円 | 約600万円 | 約5,460万円 |
※参考1:2021年度集計表:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)
※参考2:鹿児島県の土地価格相場・公示地価・基準地価マップ・坪単価ランキング
※参考3:標準地・基準地検索システム〜国土交通省地価公示・都道府県地価調査〜 <検索地域選択(都道府県)>
賃貸の生涯コストについて、次の条件でシミュレーションします。
〈条件〉
・居住年数:50年 ・間取り:3LDK~4LDK ・居住エリア:鹿児島県霧島市 ・家賃:約6.1万円 ・共益費:6,000円(家賃の10%に設定) ・駐車場代:4,000円 ・更新料:2年に1度、家賃1ヶ月分の額に設定 |
家賃総支払額 | 共益費 | 駐車場代 | 更新料 | 合計 | |
生涯コスト | 約3,660万円 | 360万円 | 約240万円 | 約152万円 | 約4,412万円 |
※参考1:【SUUMO】鹿児島県の賃貸家賃相場・賃料相場を調べる
※参考2:鹿児島県霧島市の月極駐車場の相場 | 賃貸パーキング
ここまでは持ち家と賃貸のメリットデメリットと、具体的な生涯コスト比較について解説してきました。実際にどちらの住環境を選択するのかは、悩ましい問題だといえるでしょう。
ここでは、持ち家と賃貸それぞれに向いている人の特徴を解説します。
持ち家を選ぶ人の特徴としては、転勤が少なく広い家や庭が欲しい人が多いでしょう。
また、子どもが増える機会や、親と同居する機会で住環境を変えなければならない人にとっても、持ち家を購入し定住するメリットは大きいといえます。
さらには、現金を多く保有している人が被相続人となった場合、相続税が多く発生する可能性もゼロではありません。
このように、相続税対策の一環として持ち家を所有するというケースもあります。
賃貸が向いている人は、居住地を不定期に変えることがメリットだと感じる人です。仕事の都合で転勤が多い人などは、まさに賃貸向きだといえるでしょう。
また、賃貸住まいであっても相続税対策できる可能性はあります。土地の相続税を80%減にできる「小規模宅地等の特例」という制度がありますが、この制度を利用するためには賃貸住まいを継続していることが条件です。
そのため、ライフイベントや相続の可能性をトータルで考慮した上で、定住のメリットがない人には賃貸がおすすめです。
前述した、持ち家における生涯コストのシミュレーションでは月額の支払いが約10万円となりますが、月5万円などで返済できる方法もあります。
例えば、国分ハウジングでは厳選されたプラン集をインターネットで確認でき、ローコストプランも豊富に取り揃えております(※)。
そのため、まずはどのようなプランが最適かつローコスト住宅となるのかを確認し、安く家を建てる方法について、気軽にお問い合わせください。
※あくまで戸建てにおけるプラン集の紹介であり、月5万円で建てられることを確約するものではありません
厳選プラン集|国分ハウジング |
この記事では持ち家と賃貸のメリットデメリットと生涯コストの比較、それぞれに向いている人の特徴について解説しました。
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