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2021.02.28
ビルトインガレージは、インナーガレージともよばれるもので、限られた土地や建物であっても設置可能な車庫です。
しかし、実際に導入を検討するのなら、ビルトインガレージのメリット・デメリットを把握しておく必要があります。
そこで今回は、ビルトインガレージの特徴はもちろんメリット・デメリットを紹介します。
併せて必要なものや設置したいもの、法規制や緩和措置、失敗しやすいポイントや注意点についても解説します。
これから家や車を取得する方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事を読めば、ビルトインガレージのことが理解できるはずです。
ビルトインガレージは別名でインナーガレージともよばれるものです。
本来、家に車庫を設置する場合は、家屋とは切り離して設置することが多いですが、ビルトインガレージは家屋に埋め込んで設置するのが特徴です。
駐車するスペースが建物に取り込まれるため、土地に限りがある方にとっては心強い味方となってくれます。
車庫の中でも場所を取らないため、より限られた土地や建物を有効活用したい際におすすめです。
ただし、ビルトインガレージを導入にはメリットもあればデメリットもあるため、それぞれを考慮しなくてはなりません。
以下の項目からビルトインガレージのメリット・デメリットを説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
まずはビルトインガレージを設置するメリットを見ていきましょう。
ビルトインガレージは家屋の中に車庫を設置するため、家から直接出入りできるのが魅力です。
家屋と切り離して車庫を設置している場合、家を出入りする際に天候の影響を受けることがあります。
それらを防げるのがビルトインガレージです。
ビルトインガレージがあれば家から直接出入りできるため、わざわざ外に出る必要がありません。
そのため、生活する中で使い勝手の良さを肌で感じられるのではないでしょうか。
特に、毎日のように車に乗るという方は家から直接出入りできるだけでもかなり楽になるでしょう。
ビルトインガレージがあることで雨や風の影響を避けられるのも魅力の1つです。家によっては車を敷地内にそのまま駐車している方もいますが、その場合は雨風の影響を受けやすくなります。場合によっては傷や凹みなどの原因にもなってしまいます。
こうした天候の影響を受けない魅力は大きいです。
特に、雪や雹などが降る地域の場合、天気次第で車の老朽化や劣化が進みやすくなることもあるでしょう。
単にビルトインガレージは車を守るという観点でも優秀なものといえます。
階
ビルトインガレージは原則として1階部分に作ることになるため、2階部分をリビングにするなど日当たりや風通しに配慮できるのが特徴でもあります。
1階部分はどうしても暗くなってしまうのですが、2階部分は開放的な間取りにできます。
リビングだけではなくダイニングなども2階部分に取り入れることで、より日当たりや風通しの良い住環境を作れます。
当然ながら、日当たりや風通しは住環境に直結するので、あえてビルトインガレージを取り入れて2階部分を生活の軸にするのもおすすめです。
ビルトインガレージなら土地が狭くても駐車できます。やはり土地が広くないと車庫は設置できないのですが、ビルトインガレージにすればそもそも土地を圧迫することもありません。
そのため、土地が狭いという方にも最適です。
建物に直接組み込むのがビルトインガレージの特徴なので、建物にそこまで広さを求めないということならビルトインガレージを採用する価値は十分にあるでしょう。
ビルトインガレージを搭載した家は税金が安くなるかもしれません。
特に、固定資産税が安くなることが多いため、節税を考えている人にもビルトインガレージは最適です。
固定資産税を浮かせたい方にとってビルトインガレージは心強い味方となるでしょう。
しかし、ビルトインガレージに必須となるシャッターを電動のものにした場合は例外です。
電動のシャッターの場合は課税対象となる場合もあります。
税金がどのように課せられるのか、税理士などの専門家への相談もおすすめです。
ビルトインガレージは車庫ではあるものの、車庫以外にも活用できます。
たとえば、空いているスペースを活用してDIYをすることはもちろん、そのほかの趣味を楽しむスペースとしても活用できます。
特に、スペースを活用すれば、自分だけの空間も作れるでしょう。
また、単純に車のメンテナンスをする際にも役立ちます。
ビルトインガレージは十分な空間を確保することも多いため、通常の車庫に比べてもスペースを有効活用できます。
車いじりが好きな人にとっては、これ以上ない魅力といえるかもしれません。
次にビルトインガレージを設置するデメリットを見ていきましょう。
ビルトインガレージは家の前が暗くなってしまいます。
リビングやダイニングがある場合はその明かりによって家の前も照らされるわけですが、ビルトインガレージとなると照明でも搭載しない限りはかなり暗くなってしまいます。
それが犯罪の原因となることもあるので注意しましょう。
特に、人気のない場所では空き巣や不法侵入を許してしまうことにもつながるため、暗さに対する何かしらの対策が必要となってきます。
ビルトインガレージを導入すると、どうしても騒音や振動が気になります。
家の中に車庫があるようなものなので、出入りする度に騒音や振動がダイレクトに伝わってきます。
そのため、早朝や深夜に出入りする場合は、特に注意が必要です。
それによって同居するパートナーや子ども、孫などから苦情が入ることもあるでしょう。
ビルトインガレージは便利なものである反面、それら住環境にも影響を与えるということを理解しておく必要があるでしょう。
ビルトインガレージとなると中でエンジンをかけたりアイドリングさせたりすることになります。そのため、どうしても排気や臭気が気になる場合があります。
特に、匂いに敏感な方にとっては、車から出るガスなどに不快感を覚えたり体調不良につながるかもしれません。
ビルトインガレージの場合は閉め切られた空間となるため、中にガスが充満することもあります。
定期的な空気の入れ替えが必要となるでしょう。
ビルトインガレージは1階部分に設置することが多いため、どうしても1階の間取りが狭くなります。
2階部分を有効活用すれば問題ないものの、敷地面積によっては、1階部分の間取りは選択肢が狭まってしまうでしょう。
ビルトインガレージを接地するとなると、それなりに予算も必要となります。
住宅ローンを組む場合、経済的負担も大きくなるため、導入は慎重に判断しなくてはなりません。
限られた条件の中で家を取得する場合は、ビルトインガレージが必要に必要なのかどうかも検討すべきです。
ビルトインガレージを導入する際には、いくつか必要なものや設置したいものがあります。
ここからは、併せて設置したいものについてご紹介しましょう。
まず、ビルトインガレージに必要なもの、設置したいものは以下の通りです。
大まかにこれら4つの設備や機材が必要となります。
もちろん、絶対に設置すべきとはいいませんが、照明や収納は必要となるでしょう。
ビルトインガレージはその便利さが特徴なのですが、どうしても内部と外部に照明がないと暗いです。
そのため、照明は必須です。
また、車庫としてメンテナンスが行えるよう、収納もいくつか取り入れておきたいものです。
さらに、ビルトインガレージの中は空気が籠りやすいので、空調も整えておきましょう。
換気ができるようにしておくことはもちろん、暑さや寒さにも対応できるようにしておくと安心です。
そのほか、監視カメラなども設置しておくと、セキュリティにも一役買ってくれます。
特定の土地に建物を作る際、建築基準法によって制限が設けられています。
特に、建蔽率と容積率に関しては土地によって作れる建物の条件が細かく指定されているのが特徴です。
もちろん、ビルトインガレージについても法規制や緩和措置があります。
以下、建蔽率と容積率のビルトインガレージの条件についてまとめます。
・外壁のない部分が4m以上続いていること
・柱の間隔が2m以上あること
・天井の高さが2.1m以上あること
・地階を除いた階数が1であること
ビルトインガレージを導入する際、以上の条件を満たさなくてはなりません。
しかし、ビルトインガレージの場合は「外壁のない部分が4m以上続いていること」に該当しないため、適応できません。
そこは注意が必要となります。
・延べ床面積の1/5以下であること
ビルトインガレージなどの車庫は延べ床面積の1/5までは、延べ床面積に算入しないという決まりがあります。
そのため、それ以下であれば除外して計算できます。
ビルトインガレージは便利なものである反面、導入することによって騒音や振動、排気や臭気がどうしても気になってしまいます。
そのため、パートナーや子ども、孫などと同居する場合は、導入に慎重にならなくてはなりません。
特に、まだ大きな音や揺れ、刺激の強い匂いに慣れていない赤ちゃんがいる方は導入を見送った方が良いかもしれません。
また、ビルトインガレージは生活導線についてもきちんと考える必要があるでしょう。
特に、ビルトインガレージの位置や広さによっては荷物の運搬が大変になるだけでなく、乗り降りストレスとなる場合もあります。
実際に生活する様子を思い浮かべて、導入を検討しましょう。
ビルトインガレージは限られた敷地の中に車庫を作れるため、土地や建物に限りがある方におすすめです。
導入するメリットも多々ありますが、ビルトインガレージにはデメリットもあります。人によってはよく考えずに導入して、後悔することもあります。
そのため、もしビルトインガレージを導入するなら、メリット・デメリットをきちんと検討しましょう。
住宅資金に不安がある、家づくりをしたいが何から始めれば良いか分からないなど住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。