ハウスメーカーと工務店の違いとは?メリット・デメリットも解説 | スタッフブログ・コラム|【公式】国分ハウジング|鹿児島・宮崎・大分のハウスメーカー

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2023.03.30

ハウスメーカーと工務店の違いとは?メリット・デメリットも解説

この記事では、ハウスメーカーと工務店の違いと、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

注文住宅を検討する上で、ハウスメーカーと工務店のどちらに依頼するのかを悩む人は少なくありません。SNSやインターネットではどちらも魅力的な家が公開されており、ほとんど違いがないように思えます。

しかし、実際にはハウスメーカーと工務店には大きな違いがあるため、家づくりを始める前にしっかりと押さえておく必要があるでしょう。

注文住宅を検討している人は、本記事を参考にそれぞれの違いを把握しましょう。

【この記事でわかること】

● ハウスメーカーと工務店の違い

● ハウスメーカーと工務店のメリット・デメリット

● ハウスメーカーに向いている人、工務店に向いている人

ハウスメーカーと工務店の基礎知識

そもそも、ハウスメーカーと工務店の定義は公的に定められているものではなく、それぞれの建築会社が「ハウスメーカー」か「工務店」のどちらかに分類しています。

  • ハウスメーカーとは?
  • 工務店とは?

まずは、それぞれの一般的な概要を解説していきます。ただし、ここで解説する内容はあくまで一般的な内容のため、参考程度に押さえておきましょう。

ハウスメーカーとは?

ハウスメーカーは一部の地域を除き、全国に担当エリアがある建築会社のことです。

ハウスメーカーは、CMなどで大々的に広告していることが多く、注文住宅を検討している人が聞いたことがある建築会社の多くは、ほとんどハウスメーカーに分類されています。

工務店とは?

工務店はハウスメーカーと異なり、特定の地域で活動している建築会社が多くあります。

ハウスメーカーのように大々的な広告は少ないケースが多いものの、地域密着型の活動によって認知度は高くなるでしょう。

ハウスメーカーと工務店の違い

ハウスメーカーと工務店は事業スタイルの違いによって、多くの違いがあります。

そのため、ハウスメーカーと工務店のどちらに依頼するのかを悩む場合は、まずは2つの違いを正確に知ることが重要です。

そこで、この章ではハウスメーカーと工務店の違いを詳しく解説します。

  • コストの違い
  • 規模や施工エリアの違い
  • 住宅プランの違い
  • 施工の技術力や工期の違い
  • アフターサービスやメンテナンスの違い

どちらにも例外はありますが、どちらが自身に合っている建築会社であるのかを判断するための参考にしてください。

コストの違い

建物の本体価格は、ハウスメーカーよりも工務店の方が安くなり、建物面積(坪数)と価格の割合ではハウスメーカーが坪70〜100万円、工務店は坪50〜80万円といわれています。

ハウスメーカーの方が高くなる理由として、使用している建材やスペックの違い、広告料の上乗せ分などがあります。

そのため、予算を固定して建築会社を選定するのであれば、ハウスメーカー同士や工務店同士での比較がよいでしょう。

規模や施工エリアの違い

前述したように、ハウスメーカーは全国に支店を構えていることが多く、CMも全国ネットで広告しています。そのため、ほとんど全ての地域で施工依頼ができるでしょう。

一方、工務店は地方TVなどで局地的に広告しており、都道府県をまたいで対応することは少ないといえます。ただし、施工するエリアを狭めることで資本を集中させ、ハウスメーカーと遜色ないサービスを展開しています。

住宅プランの違い

注文住宅は、建材を全て自分で選ぶフルオーダー住宅と、ある程度決められたパッケージから選ぶセミオーダー住宅があり、ほとんどの建築会社はセミオーダー住宅を供給しています。

そして、紹介するパッケージはハウスメーカーの方が多く、イメージに近い家を簡単に選ぶことが可能です。一方で、工務店にもセミオーダーパッケージはあるものの、ハウスメーカーほどラインナップは多くない傾向にあります。

したがって、建物プランが明確に決まっていないのであれば、ハウスメーカーの方が理想の家を見つけやすいといえるでしょう。

施工の技術力や工期の違い

ハウスメーカーと工務店において、施工技術自体に大きな差はありませんが、現場の管理方法が違ってきます。

工務店の場合は、自社の社員もしくは協力会社が施工しますが、管理できる棟数のみ請け負うことで、品質を安定させることが可能です。

一方、ハウスメーカーは工務店よりも着工棟数が多く現場管理は難しいですが、協力会社や社員研修をしっかり行い、マニュアルを整備することでヒューマンエラーを少なくしています。

このように、どちらの建築会社に依頼したとしても、それぞれの方法で現場管理しているため、同じ品質の家に住めるでしょう。

工期については工務店の方が短くなる傾向にあり、社内ルールが厳格化しているハウスメーカーは長期化する傾向にあります。

建築会社や建築時期によって工期は大きく変わるため、事前に確認することをおすすめします。

アフターサービスやメンテナンスの違い

アフターサービスやメンテナンスでは、ハウスメーカーのフォロー体制が手厚いといえるでしょう。

家を建築する場合、施工主は国土交通省が定める「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき、家に関する重要な部位の破損や雨漏り、シロアリ被害などについて10年間の保証を義務付けなければなりません。

そのため、どの建築会社で建築しても最低10年間は保証があるだけではなく、建築会社が独自に設定している保証やアフターサービス、メンテナンスが多くあります。

このようなアフターサービスに関するフォロー体制はハウスメーカーの方が手厚く、専門の部署を設置している会社も多くあります。

中には60年保証を掲げているハウスメーカーもあるため、工務店との大きな違いといえるでしょう。

※参考:住宅の品質確保の促進等に関する法律|国土交通省

違いで分かるハウスメーカーのメリット・デメリット

ここまで、ハウスメーカーと工務店の違いについて解説しましたが、選択するためにはメリット・デメリットも把握しておく必要があります。

そこで、この章ではまずハウスメーカーのメリット・デメリットについて解説します。

後述する、工務店のメリット・デメリットと合わせて参考にしてください。

ハウスメーカーのメリット

ハウスメーカーのメリットは以下の通りです。

  • ネームバリューのある家に住める
  • 長期保証と手厚いアフターサービスで安心感を得られる
  • メンテナンスフリーの家に住める
  • 特例(※)を最大限に活かせる

※住宅ローン控除の上限最大や、贈与税の非課税枠最大など

ハウスメーカーは、認知度が高い建築会社であることが多いため、建築したことをステータスにできます。さらには、ネームバリューがあることで施工不良などのトラブルが少ない安心感にもつながります。

また、ハウスメーカーの特徴として、充実したサービスとメンテナンスフリーの外壁導入があり、安心して過ごせるでしょう。

それ以外にも、高機能住宅の建築によって住宅ローン控除の上限が最大になったり、贈与税の非課税枠を最大にしたりなどが可能です。

このように、ハウスメーカーで家を建てることで「安心」に繋がるメリットが多いといえます。

ハウスメーカーのデメリット

ハウスメーカーのデメリットは、以下の通りです。

  • コストが工務店に比べて高くなる
  • 細かい希望が通らないことが多い
  • ハウスメーカー主体で打合せが進むことがお多い
  • 工期が想定よりも長くなることがある

ハウスメーカーと工務店に費用の見積りを依頼した場合、ハウスメーカーの方が高くなる傾向にあります。

特に、本体価格と地盤改良の部分に大きな価格差が生じてしまい、違和感を覚える人も少なくありません。ハウスメーカーの見積りで本体価格が高くなる理由としては、高機能なスペックと広告費が上乗せされている点です。

また、地盤改良はハウスメーカーが自社の品質を担保するために必要な費用です。このように、本体価格と地盤改良のどちらにも、自社ブランドを保つために必要な費用が含まれていることになり、コストが高い点は一概にデメリットとはいえない部分でもあります。

その他のデメリットとして、大手の会社特有の社内ルールによって軽微な設計が変更できなかったり、打ち合わせの回数が限定されたりなどがあります。

工期が工務店よりも長くなる可能性を踏まえると、ハウスメーカーのデメリットは「自由度が低い」という点に集約できるでしょう。

違いで分かる工務店のメリット・デメリット

次に、工務店のメリット・デメリットを解説していきます。

ハウスメーカーと工務店は会社の規模から施工可能エリアまで、さまざまな点が異なります。そのため、メリットとデメリットにおいても、工務店ならではのポイントが多くなるでしょう。

工務店のメリット

工務店のメリットは以下の通りです。

  • コストがハウスメーカーに比べて安くなる
  • 細かい希望が通りやすくなる
  • オリジナル性の高い家を建てられる
  • 工期が短い

工務店のメリットは、上記を踏まえるとこだわりの家が建てられると一言で表せます。

ハウスメーカーに比べて会社の規模が小さい傾向にあり、社員数が少ない工務店は年間の着工棟数が少なくなります。その分、1回の依頼にかけられる時間は多くなり、理想の家を建てられる可能性が高くなるでしょう。

また、ハウスメーカーに比べて工期が短くなるという点も、家賃と利子の負担が少なくなるというメリットになります。

工務店のデメリット

工務店のデメリットは、以下の通りです。

  • 品質保持やサービス面に不安がある
  • 建築できない土地がある
  • 担当者が変わると提案が変わることが多い
  • ネームバリューがない

工務店はハウスメーカーと比べるとサービス面では少ない傾向にあり、メンテナンスもフリーではないケースがあります。そのため、初期コストが低くとも何十年も住むことで、トータルコストは同額になることもあるでしょう。

また、建築できる土地に制限を設けていることがあり、その内容も担当者によって変わることがあります。

このことから、工務店のデメリットは自由度が高い一方で「品質やサービスに安定感がない」という点になるでしょう。

ハウスメーカー・工務店それぞれに向いている人の特徴

この章では、ハウスメーカーと工務店のそれぞれに向いている人の特徴を解説します。

どちらのカテゴリーにもメリットとデメリットがあるため、この章で解説する人物像に近い方を選ぶことが大切です。

ハウスメーカーに向いている人

ハウスメーカーに向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 「安心感」を家に求めたい人
  • 資産価値を担保したい人

ハウスメーカーで建築する人には、大手ならではの安心感や充実したアフターサービスの魅力にメリットを感じる点が挙げられます。

また、将来売却する場合に高く売りたい人や資産価値の高い家を相続させたいなど、「投資」の観点で注文住宅を検討する場合もハウスメーカーを選ぶ傾向にあります。

工務店に向いている人

工務店に向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 家のコストを抑えたい人
  • オリジナル性の高い家を建てたい人

工務店を選ぶ人は、コストを抑えたい人と、こだわりの詰まった家を建てたい人が非常に多いといえます。

ハウスメーカーの建材は工場で大量生産するため、どうしても同じような家になってしまいます。その点、工務店であれば自由度の高い設計ができ、コストの微調整も可能です。

このように、「コスト」と「こだわり」の両立を目指したい人には、工務店がおすすめです。

ハウスメーカーや工務店に関するよくある質問

最後に、ハウスメーカーや工務店に関するよくある質問を紹介します。

  • 工務店で家を建てる際の注意点は?
  • 良い工務店と悪い工務店の見分け方は?
  • ハウスメーカー選びに疲れたらどうすればいい?

順番に回答していきます。

工務店で家を建てる際の注意点は?

工務店で家を建てる場合、担当者の対応に注意しましょう。

工務店は担当者によって提案に差が生じることがあり、場合によっては工務店の良さが伝わらないことがあります。

したがって、担当者に違和感があれば、遠慮せずに変えてもらうことをおすすめします。

良い工務店と悪い工務店の見分け方は?

工務店は、着工棟数がハウスメーカーに比べて少ないため、なるべく多く着工している工務店から検討することをおすすめします。

その上で、口コミや近所の評判を参考にして見分ける方法が有効です。

ハウスメーカー選びに疲れたらどうすればいい?

ハウスメーカーの選定は短期間で何社も打合せすることになり、疲れてしまうことがあります。

その場合は、一度期間を空けて気持ちが落ち着いてから再開しましょう。

鹿児島県・宮崎県のハウスメーカーなら国分ハウジング

ここまで、ハウスメーカーと工務店の違いを解説しました。どちらにも、それぞれの良さがあるので、自分のライフプランに合わせて洗濯することが重要です。

鹿児島県や宮崎県で家づくりを検討している方は、ぜひ国分ハウジングにご相談ください。

国分ハウジングは、設立35年(2023年時点)を誇る老舗のハウスメーカーです。鹿児島県での住宅着工棟数が4年連続No1で、非常に多くの支持を集めています。

また、建物プランも50種類以上取り扱っており、お客様に寄り添いながら理想の間取りを提案いたします。