Blog / Column
スタッフブログ・コラム
家づくりコラム
資金(ローン)について
2023.03.30
この記事では、住宅ローンでギリギリの生活から抜け出す方法と、そのような生活にならないための対策について解説します。
住宅ローンの支払いが原因でギリギリの生活になった場合、一刻も早く改善する必要があります。また、そもそもギリギリの生活にならないために、事前の対策も重要となるでしょう。
住宅ローン返済の影響で、ギリギリの生活になってからでは容易に修復することが困難となるため、本記事で解説するポイントをしっかりと押さえておきましょう。
【この記事でわかること】
● ギリギリの生活になる原因 ● ギリギリの生活から抜け出す方法 ● ギリギリの生活にならないための対策 |
この章では、住宅ローンでギリギリの生活になる原因について解説します。
そもそも、住宅ローンを組む際には資金計画によって月々の支払いを確認し、無理のない範囲で借入することが望ましいといえます。しかしながら、以下のような理由から、住宅ローンが生活の負担となるケースもゼロではありません。
上記3点について、詳しく解説していきます。
念入りに資金計画を立てたはずが、いつのまにか「もう少し借入しても問題ないだろう」と判断してしまい、年収に見合っていない無理な借入につながっているケースがあります。
この場合、返済のスタート時点では住宅ローン控除や固定資産税の減税期間があるため支払いできるものの、長期的には支払いが困難となるでしょう。
そのため、マイホームへの理想ばかりを意識するのではなく、収入に見合った借入かどうかを優先することが重要です。
自然災害やコロナウイルスなどの感染症、それ以外の病気などで仕事ができなくなり、収入が不安定になることもあります。
このような場合は一時的に生活が苦しくなってしまいますが、生命保険や地震保険、政府の特別措置を活用することで改善できるケースもあります。
また、金融機関に相談して利息の支払いを先送りにしてもらうことも可能です。このように、災害や病気によって満足に働けなくなった場合には、早い段階で利用できる制度を確認しましょう。
返済期間が長くなると月々の返済額が少なくなるものの、あまりにも長いと定年後も支払いが続いてしまいます。
その場合、年収が大きく下がった状態で支払いを継続しなければならないため、定年前よりも苦しい生活になるでしょう。
したがって、月々の返済額から完済後の年齢が何歳になるのかを、事前に把握することが重要です。
この章では、住宅ローンによるギリギリの生活から抜け出す方法を解説します。
上記4点の対策を解説していきます。
仮にギリギリの生活ではなくとも、固定費など家計全般の状態は定期的に見直しましょう。
特に、燃料費の高騰は家計に大きな影響をもたらすものの、意識的に日常生活を変えなければ固定費を下げることは困難です。
そこで、固定費がどれくらいかかっているのかを全て見直し、削れる項目は全て削りましょう。
適切な固定費にすることで、住宅ローンの支払いは変わらなくとも普段の出費を改善できる可能性があります。
前述の通り、病気や災害などの一時的な収入減少であれば、金融機関に相談して支払いを先送りにしてもらうことをおすすめします。
金融機関としても家の差し押さえは利益にならないため、毎月返済できる方法を提案してくれます。このように、住宅ローンの支払先である金融機関に相談することが重要です。
住宅ローンの支払いがどうしても厳しい場合は、住み替えを検討して賃料の安い賃貸に引っ越すことも視野に入れましょう。
この場合は、住宅ローンよりも家の売却額の方が高くなる「アンダーローン」で売却する必要があります。そのため、住み替えを検討する場合には事前に不動産会社へ相談し、売却価格の相場を確認することが重要です。
2000年以前に住宅ローンを組んだ場合、金利が高い契約内容になっている可能性があります。
もし、住宅ローンを組んだ時期が該当する場合は、金融機関を変えることをおすすめします。
低金利政策にそった住宅ローンにすることで、毎月の支払額を大きく減らせるでしょう。ただし、借り換えには諸経費がかかるため、どちらが得かは慎重に検討しなければなりません。
住宅ローンの支払いでギリギリの生活にならないためには、借りる前と借りた後にそれぞれやっておくべき対策があります。
ここでは、上記3点の対策を解説します。
住宅ローン控除(減税)とは、年末の住宅ローン残高に対して最大0.7%の控除額を13年間還付として受けられる制度です。
適用条件は、主に以下の通りです。
控除の対象 | 自身が居住する住宅
※住宅ローンを利用した場合のみ |
床面積 | 50㎡以上(※1) |
所得金額の合計 | 2,000万円以下(※2) |
住宅ローンの借入期間 | 10年以上 |
入居時期 | 引渡し、もしくは工事完了から6か月以内 |
耐震基準 | 昭和57年以降に建築、もしくは現行の耐震基準に適合 |
※令和5年(2023年)末までに建築の確認を受けた新築住宅を取得する場合、所得金額の合計が1,000万円以下に限り、床面積の要件が40㎡以上となる
※参考:住宅ローン等を利用してマイホームの新築等をした方|国税庁
住宅ローン控除(減税)は多くの人が利用している税制優遇であり、なるべく利用することをおすすめします。
返済負担率とは年収に対する年間の住宅ローン返済額の割合となっており、30%以内にすることで安定した返済計画になるといわれています。
そのため、借入金額が年収の30%以内になるよう調整し、足りない分は頭金を用意することをおすすめします。
「わざわざ家を買うなら新築住宅がよい」という人も多いですが、予算を抑えるという意味でも中古住宅とリフォームの組み合わせも検討しましょう。
住宅金融支援機構によると、鹿児島県での新築住宅価格は約3,080万円に対し、中古住宅は約1,967万円と1,000万円以上の差があります。
また、中古住宅を購入しリフォームした場合であっても住宅ローン控除(減税)を受けられるケースがあるため、なるべく中古住宅も視野に入れましょう。
さまざまな手段で節約しても苦しい状態が続いてしまう場合、住宅ローンの滞納を招きかねません。その場合は、金融機関から支払いの催促状が届き、精神的にも追い詰められてしまいます。
また、催促状が届き3ヶ月滞納が継続した場合、任意売却の手続きが開始され家を売ることになります。そして、任意売却でも売れなかった場合は競売となり、強制退去は避けられません。
競売となった場合でも債務の支払いは免除されず、借金だけが残ってしまいます。
このように、住宅ローンでギリギリの生活が続くと最終的に家を手放すことになるため、そうならないように対策することが重要です。
最後に、住宅ローンでギリギリの生活になる人のよくある質問を紹介します。
順番に回答していきます。
住宅ローンの支払いが苦しくなった場合は、とにかく固定費や無駄な出費を抑えましょう。
特に、光熱費は意識して使用量を減らすことで大きく改善できます。また、格安SIMなどを使ったスマホに切り替えるなど、通信費も見直す余地は多く存在します。
このように、住宅ローン以外の生活費を改善させることが重要です。
住宅ローンは多額の借金と同じであるため、支払いにストレスを感じることもあります。
もし、そのような状態になってしまい、どうしても住宅ローンの支払いが「つらい」と感じた場合は、家の売却も視野に入れましょう。
任意売却ではなく、通常の売却であれば高値で売却でき、新しい住環境で心機一転できます。
不動産売却を検討する際は、不動産会社へ直接相談するか、不動産ポータルサイトの一括査定を利用しながら比較検討することがおすすめです。
住宅ローンは家を購入する多くの人が借りていますが、利用方法を間違うとギリギリの生活になってしまう可能性があります。
そのため、住宅ローンを利用する際には正しい知識とステップを把握しましょう。
国分ハウジングでは、お客様が住んだ後に安心して暮らせるように、失敗しない資金計画を提案しています。お客様に寄り添いながら相談を承りますので、ぜひ一度、国分ハウジングまでご相談ください。