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建物・家づくりについて
2021.10.29
家を建てる際には地鎮祭が必要となります。
しかし、多くの方にとって夢のマイホームを持つというのは人生で一度きりということもあり、地鎮祭については知らない方も多いです。
地鎮祭とは、とても簡単にいうと建築を始める前に行う儀式のことです。
今回の記事では、地鎮祭とはどのようなものなのかを解説します。
特に、その流れや相場などをわかりやすく説明するので、これから住宅を取得しようと考えている方はぜひ参考にしていただけると幸いです。
この記事を読めば地鎮祭について網羅できるでしょう。
地鎮祭とはその土地に建物を建築するにあたり、氏神様に許可をいただくための儀式となります。
そこには大きく分けて以下の3つの願いが込められます。
これら3つの願いを氏神様に祈願すべく、地鎮祭という儀式が行われるのです。
あくまでも儀式なので何か見返りがあるというものではありませんが、新しく家を建てるからこそ「家族や親戚が安心して暮らせますように」という思いを込めて執り行うのが通例です。
ただし、必ずしもやらなければならないということはなく、近年は手間や面倒を省くためにあえて地鎮祭を行わない家庭も増えています。
地鎮祭を行うかどうかはオーナーの方が好きなように決めて良いです。
ただし、実際に地鎮祭を行うとなるとそれ相応の準備が必要となります。
その場合は依頼する工務店やハウスメーカーなどに相談することで、必要なものを用意してくれます。
逆に地鎮祭が必要ない場合も、担当の工務店やハウスメーカーに伝えておきましょう。
地鎮祭の日程に関しては、建築吉日の中段十二直の「たつ(建)、みつ(満)、たいら(平)、さだん(定)、なる(成)、ひらく(開)」の6つの日が適しています。
この日は縁起が良いとされ、地鎮祭は往々にしてこれらの日取りで行われます。
なお、逆に「三隣亡、不成就日」などは縁起の悪い日となるため、避けられる傾向が強いです。
地鎮祭の準備に関しては工務店やハウスメーカーが進めてくれます。
しかし、オーナーの方も用意するものがいくつかあり、最低限必要なものとしてお供え物と初穂料(玉串料)を考えておかなくてはなりません。
お供え物に関しては米や酒、塩、海産物3種類、農作物3種類など、それぞれの地鎮祭ごとに異なるのが特徴です。
また、初穂料(玉串料)もそれぞれ異なる場合があります。これらは事前に確認しておくことをおすすめします。
地鎮祭の当日は原則として12の工程で進められます。
その地域ごとの風習によっても違ってくるものの、主に以下のような流れが基本となります。
1.修跋の儀 |
神主がお供え物と参列者を祓い清める |
2.降神の儀 |
神主が神様を招く |
3.献饌 |
神主がお供え物を神様に捧げる |
4.祝詞奏上 |
神主が氏神様に新築の安全祈願を行う |
5.四方祓い |
米と塩と紙によって土地を清める |
6.鍬入れの儀 |
大きな声で3回掛け声をかけて砂を崩す動作を行う |
7.玉串拝礼 |
順番に玉串を祭壇に置き、神様に捧げる |
8.撤饌 |
神主がお供え物を下げる |
9.昇神の儀 |
神主が神様を送り返す |
10.神酒拝戴 |
安全を祈願して献杯する |
11.神官退下 |
神主が現場を後にする |
12.直会 |
お供え物をいただく |
すべてがこの通りとは言いませんが、地鎮祭当日の流れは以上のようになります。
ただし、それぞれ依頼する場所ごとに違うため、当日の流れについてはその都度、確認しておくことが大切です。
地鎮祭でかかる費用としては、神主の方に渡す謝礼が主なものとなります。
これらの相場は約2~3万円とされており、そのほかにかかる謝礼はありません。
しかし、お供え物はもちろん近所への挨拶で渡す粗品、飲食を伴う宴会など他の費用がかかります。
これらは数千円~数万円単位で必要となるため、合計で4~5万円以上かかることもあります。
のし袋に関しては、紅白の紐のある「蝶結びの水引」や「淡路結びの水引」を使用するのが一般的とされています。
のし袋の表面には「御初穂料(御玉串料)」という言葉と「指名」を書きます。
余白がある場合は「御備え」などの文言を水引の上側中央に書き、下側中央にはフルネームを書くのが通例です。
中袋には表面中央に「金額」を書き、裏面左側に「住所」「指名」を書きます。
地鎮祭は近年執り行う方が減っているものの、日本に古くから伝わる伝統儀式の1つです。
これは、その土地に建物を建てる際に行うもので、氏神様の許可をいただくことや安全・繁栄を祈願することなどが目的とされています。
これらは必ずしも行わなければならないということではありませんが、もし「せっかくだからやっておきたい」ということなら、ぜひ工務店やハウスメーカーに相談してみましょう。
土地探しに不安がある、住宅資金に不安がある、家づくりをしたいが何から始めれば良いか分からないなど住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。