擁壁ってなに?擁壁工事にかかる費用や種類をわかりやすく解説 | スタッフブログ・コラム|国分ハウジング

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2021.11.30

擁壁ってなに?擁壁工事にかかる費用や種類をわかりやすく解説

家を手に入れる際、土地と建物さえあれば良いと考えている方も少なくありません。

たしかにその通りなのですが、場合によっては擁壁工事などが必要となります。

擁壁とは斜面の土を留めるための壁状の構造物のことで、傾斜のある住宅街や商業街などで見られます。

 

擁壁は一般住宅を建築する際にも必要となる場合があるため、どのようなものか把握しておくことは重要です。

今回は、擁壁がどのようなものなのかということはもちろん、擁壁工事にかかる費用や種類についてもわかりやすく解説します。

 

これから夢のマイホームをお考えの方は、ぜひ擁壁についても詳しくなっておきましょう。

目次

  • 擁壁とは?
  • 擁壁に関わってくる法律
  • 擁壁にはどんな種類がある?
  •  1.RC造
  •  2.間知ブロック造
  •  3.大谷石積み造
  • 擁壁工事にかかる費用や助成金・補助金
  •  1.擁壁工事の費用について
  •  2.擁壁工事の助成金・補助金について
  • 擁壁のある住宅にする場合の注意点
  •  1.老朽化や劣化のリスク
  •  2.隣接する住宅とのトラブル
  • 擁壁がある住宅を購入する場合のポイントは?
  • まとめ

擁壁とは?

擁壁は傾斜のある場所、つまりは高低差のある土地に建物を建てる際に必要となってくる壁状の構造物をいいます。

この擁壁がないと建物の重みに土地が耐えられず、倒壊や崩落の可能性が増してしまいます。

そのため、斜面の土を留めておくために頑丈な土台を作らなくてはなりません。

その際に作られるのが擁壁なのです。

 

この擁壁は各自治体によって規定が異なるのですが、建物を建てるための土地が道路よりも高くなっている場合に必要となる場合が多いです。

詳しくは後の項目でまとめますが、要は「擁壁は道路との高低差がある土地に必要となる」ことを覚えておきましょう。

 

 

擁壁に関わってくる法律

擁壁に関しては建築基準法によってその基準が定められています。

これらは各自治体によって変わってくるのですが、原則としては建物を建築予定の土地と道路の高低差が2m以上ある場合に擁壁を設置しなくてはならないと決められています。

そのため、道路に対して物件との高低差が大きければ大きいほど擁壁が必要となるわけです。

 

ちなみに、擁壁を新設しなくてはならない場合、工作物申請を行わなくてはなりません。

さらに物件の建築確認申請も必要となってきます。

そのため、通常の土地に比べて建物の着工に時間がかかります。

そこは高低差のない地域との大きな違いとなるため、建物はもちろんなのですが、土地選びの段階からきちんと考えておかなくてはなりません。

 

その一方、道路との高低差が2m以下であれば、原則として擁壁は必要ないとされます。

しかし、それでも安心安全の暮らしを送りたいということなら、仮に高低差2m未満であったとしても擁壁の設置を考えましょう。

擁壁は土を留めておくための構造物なので、後々になってから「やっぱり設置したい」と思っても手遅れになる場合があります。

たとえば、すでに物件が完成してしまっている場合、後から土台を固めるとはいってもなかなか難しいものがあります。

 

そこは工務店やハウスメーカーなどとも相談しながら、擁壁の必要性について考えてみましょう。

擁壁が費用かどうかは素人では判断が難しいところなので、建築のプロに意見を求めてみるのがおすすめです。

 

 

擁壁にはどんな種類がある?

擁壁にはいくつかの素材が使用されるのですが、その多くは鉄筋コンクリート造もしくは無筋コンクリート造となります。

これらはいわゆるRC造とよばれるもので、擁壁に採用されることも多いです。

ただし、ほかにも間知ブロック造や大谷石積み造などもあります。

以下、それら擁壁の種類ごとにどのようなものなのかを見ていきましょう。

 

1.RC造

RC造とは、いわゆるコンクリート造の擁壁のことです。

これらは大別すると鉄筋コンクリート造と無筋コンクリート造の2種類に分けられ、倒壊や崩落のリスクから物件を守ってくれます。

なお、これらRC造だけでも無数の種類があり、それぞれの型も違います。

以下、それらさらに細分化した型の一覧です。

 

・逆T型

・L型

・逆L型

 

さらにそれぞれの式も異なり、以下のようなものが用意されています。

 

・重量式

・もたれ式

・片持梁式

 

これらRC造の型や式はそれぞれ必要な状況に応じて採用の可否が決まります。

これらはオーナーの方が自分で選べるものの、多くは担当の工務店やハウスメーカーに依頼することになります。

すべて詳しく把握しておく必要はありませんが、おおよそどのようなものがあるのかについては覚えておくと安心です。

 

2.間知ブロック造

間知ブロック造とは、ブロックを組み合わせて設置される擁壁のことです。

間知ブロックは通常のブロックとは異なり、斜めに積み上げようにして設計していくコンクリートブロックとなります。

住宅街や商業街だけではなく地盤がゆるい場所に採用されることも多く、高速道路などで見かけることも多いのが特徴です。

 

高低差の大きな場所に採用されることが多く、基準さえ満たせば高さ5mまで設置可能です。

外からはわからないものの、なかには一定間隔で控え壁が作られるのも特徴で、道路に対して斜めの壁面となるのが特徴となります。

 

3.大谷石積み造

大谷石積み造とは、大谷石を積み上げて設置される擁壁のことです。

大谷石は軽石凝灰岩の一つとされ、加工しやすい石材としても知られている素材です。

その特性を活かして、古くから擁壁のほかにも壁や床の基盤などとして使用されてきた石材となっています。

むしろ現代ではあまり擁壁としては採用されなくなってきており、その存在感は薄くなりつつあります。

 

 

擁壁工事にかかる費用や助成金・補助金

では、擁壁工事には具体的にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。

また、助成金・補助金などはもらえるのでしょうか。

まず、それら費用や助成金・補助金の話をする前に、擁壁工事の内容によって基準が変わってくることについて覚えておきましょう。

以下、その際の費用や助成金・補助金について簡単にまとめます。

 

1.擁壁工事の費用について

擁壁工事の内容

費用の目安

擁壁そのものに関する工事

数百万円~数千万円

擁壁のやり直しに関する工事

1m2当たり約3~13万円

修復などの増改築に関する工事

1m2当たり約1~2万円

 

あくまでも工事の費用は目安であり、対応する建築業者によって異なります。

特に、どのような種類の擁壁を作るかによっても費用は大幅に変わるので、その点はあらかじめ計画しておく必要があります。

当然ながら鉄筋コンクリート造なのか無筋コンクリート造なのかでも違いますし、そのほかの構造によっても違ってくるわけです。

 

ただし、擁壁そのものを作るとなればどちらにせよ数百万円~数千万円単位で予算が必要となります。

これも高さだけではなく広さなどによっても左右されるため、擁壁工事がどれくらいになるのか、きちんと見積もりを出してもらうことが重要です。

擁壁工事の専門家に相談すれば、大まかな概算を出してくれます。

 

2.擁壁工事の助成金・補助金について

もし実際に工事をするということなら助成金・補助金をもらえる場合もあります。

これらは各自治体によって決められているので詳細は自身が居住する予定の地域ごとに調べるか、各自治体に問い合わせてみるのが一番確実です。

 

擁壁工事に関する助成金・補助金を受けるためには、それぞれの自治体が指定している要件を満たさなくてはなりません。

条件から漏れてしまうと受け取れない可能性も出てくるため、対象の地域ごとに確認が必須です。

 

なお、擁壁工事の他にも崖地などの工事で助成金・補助金を出してくれる自治体もあります。

それらも含め、各自治体に相談してみると良いでしょう。

また、これら擁壁工事などに精通している専門家に相談してみるのもおすすめです。

 

 

擁壁のある住宅にする場合の注意点

高低差のある物件は一見するとおしゃれで、夢のマイホームとして理想のように思えるかもしれません。

しかし、擁壁のある住宅は必ずしもメリットばかりではなくデメリットもあります。

特に注意しておかなければならないこともあるので、以下でいくつかご紹介します。

 

1.老朽化や劣化のリスク

いくら頑丈に作られる擁壁とはいっても、数年数十年と経過すれば徐々に老朽化が進みます。

また、雨風などによって劣化が進めば、倒壊や崩落のリスクも増していくでしょう。

その場合、少し補修しただけでは解決になりません。

むしろ老朽化や劣化が深刻な場合は、作り直す必要も出てくるのです。

その際、またゼロから作っていくことになるため、数百万円~数千万円ほどかかることもあるでしょう。

その点は予算に注意が必要です。

 

2.隣接する住宅とのトラブル

擁壁は敷地の境界線に作られるため、隣接する住宅とトラブルになる可能性も否定できません。

実際に隣り合った土地に建物を建てる際、通常は上側の敷地を所有する人が工事費を負担します。

しかし、地盤を削ったことで高低差が生まれた際、下側の敷地を所有する人が工事費を負担しなくてはならないのです。

話し合いによって双方が負担するという結論に至れば良いのですが、必ずしもそうとはいきません。

そもそも、住人が変わってしまっている可能性もあります。

そうなれば、以前擁壁工事をした際の住人と連絡が取れないこともあるでしょう。

その場合は、新たに交渉しなくてはなりません。

この点も要注意です。

 

 

擁壁がある住宅を購入する場合のポイントは?

すでに擁壁がある住宅を購入する場合は、現存する擁壁がそのまま使用できるのかを確かめなくてはなりません。

その際、行政の窓口にも問い合わせできるほか、土地や建物を取り扱っている不動産業者にも問い合わせできます。

まずは、そこで現存の物件がどのような状態なのかを確認しましょう。

 

古い擁壁だとダメージが蓄積されている可能性もあるため、場合によっては作り直す必要が出てくるかもしれません。

そうなると、よりお金もかかるので、増改築の必要があるかどうかも含めて聞いておくことをおすすめします。

 

最終的には工務店やハウスメーカーなどとも相談しながら、安心安全に住める夢のマイホームを実現させるための計画を練っていきましょう。

 

 

まとめ

擁壁とは高低差のある土地や建物の土台となる壁状の構造物をいいます。

地域によってはこれら擁壁が必要となる場合もあるため、住宅の購入資金とは別に予算を用意しておかなくてはなりません。

ただし、擁壁は条件によっては助成金・補助金が出るほか、新築ではなく中古だった場合はすでに設置されていることもあります。

詳しくは、行政の窓口もしくは建築業者・不動産業者に問い合わせてみましょう。

 

土地探しに不安がある、住宅資金に不安がある、家づくりをしたいが何から始めれば良いか分からないなど住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。