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建物・家づくりについて
2023.02.28
この記事では、建売住宅と注文住宅の違いや、メリット・デメリットを解説します。
マイホームを検討する際に、注文住宅と建売住宅どちらにすべきか迷う人は少なくありません。初めての家づくりでは、何をポイントに決めたら良いのかわからないことも多々あります。
建売住宅と注文住宅をさまざまな観点から比較することで、どちらを選ぶべきかの方向性が見えてくるでしょう。
【この記事でわかること】
● 建売住宅と注文住宅の違い ● 建売住宅のメリット・デメリット ● 注文住宅のメリット・デメリット ● 建売住宅と注文住宅の価格差 ● 建売住宅と注文住宅のどちらを選ぶべきか? |
まずは、建売住宅と注文住宅の特徴を把握して、違いを明確にしましょう。
順番に解説していきます。
建売住宅とは、土地と建物がセットになっていて、設計や仕様もすでに決まった状態で販売されている住宅のことです。
すでに完成済の物件が多く、事前に建物をチェックできるのが特徴です。完成前の物件であっても設計や仕様がほとんど確定しており、軽微な変更以外はできません。
入居スケジュールも立てやすく、初めての方にもわかりやすい住宅です。
注文住宅とは、何も決まっていない状態から設計事務所や工務店、ハウスメーカーなどに依頼し、最初から計画する住宅のことです。
メーカーや工務店によって、ある程度の企画やグレードが決まっていて、基本のパターンから自分好みにアレンジしていく場合もあります。
ここでは、建売住宅のメリットについて解説していきます。
順番に見ていきましょう。
建売住宅のメリットの1つとして、注文住宅に比べて入居までの期間が短い点が挙げられます。
建売住宅は、完成品が売りに出されることが一般的であるため、注文住宅に必要な検討期間、確認申請期間、工事期間などが不要です。
建売住宅の場合も購入を検討する期間は必要ですが、決断して住宅ローンの手当てを受けられれば、即入居も可能といえるでしょう。
建売住宅と注文住宅の入居までの期間の差は、約6ヶ月〜1年程度となります。
建売住宅には、注文住宅よりも価格が安くなりやすいメリットがあります。
価格が安い理由として、以下の5点が挙げられます。
建築コストを低く抑えられることは、マイホームを購入する人にとっても検討しやすい材料になるでしょう。
実物を見て購入するかどうか決められることも、建売住宅の大きなメリットです。
専門家ではない限り、図面を見ただけで建物の実態や詳細を理解することはできません。一方で、建売住宅は実物を見て購入するか否かを決められるので、購入者にとっては大きなメリットといえます。
建売住宅はメリットだけではなく、デメリットも把握しましょう。
順番に解説していきます。
ほとんどの建売住宅が完成品のため、購入検討者は土地の状況や工事の過程を確認できません。
購入検討者にとっては、一生ものとなるマイホームのため、建築前の土地状況や建築中の建物状況は確認したいところです。
可能であれば、地耐力調査結果や施工中の検査状況、施工写真などを確認させてもらいましょう。
建売住宅の中でも、特に分譲住宅で見受けられるデメリットの1つとして、隣家との距離が近い点が挙げられます。
分譲住宅は、限られた土地の中になるべく効率的に多くの住宅を建てようとするので、どうしても隣家との距離が近くなりがちです。
とはいえ、建築基準法で最低限の採光距離は決められているので、ある程度は光が入るでしょう。
建売住宅は、ほとんどの場合に完成品として販売するため、間取りや設備を自由に選べません。
また、未完成物件であっても変更できる間取りや設備には限度があり、家自体の構造や大掛かりな間取り変更には対応できません。
ここでは、注文住宅のメリットを解説していきます。
順番に見ていきましょう。
注文住宅は最初から建てるので、施工前の土地状況や施工中の建物状況を逐一チェックできます。参考までに、以下のチェックポイントを紹介します。
他にも、施工中に気になる点があったら施工業者に確認して説明を求めましょう。
注文住宅は、ユーザーのこだわりにより高級素材を利用したり、凝った間取りにしたりする場合が多いので、建売住宅に比べて資産価値が高くなる傾向にあります。
ただし、経年劣化による資産性の低下は注文住宅でも避けられないので、定期的なメンテナンスは必要です。
注文住宅の醍醐味ともいえるメリットが、自分が思い描いた通りの理想的な家づくりができる自由度の高さです。
構造的に受ける制約以外は、自分たちが望むほとんどの要望は実現できるでしょう。
予算的に上限値を決めておかないと、夢を実現したいあまり当初の資金計画に狂いが生じかねないので、取り入れたい設備や仕様は優先順位を付けるようにしてください。
注文住宅においても、メリットだけではなくデメリットが存在します。
順番に見ていきましょう。
注文住宅の場合、計画をスタートしてから入居するまでの期間が建売住宅に比べて長いデメリットがあります。
注文住宅の場合、検討を始めてから入居まで通常1年3ヶ月程度、検討や土地探しに時間を要すると2年近くかかることも少なくありません。
完成している住宅が気に入って、住宅ローン審査さえ通過できればすぐに入居できる建売住宅とは、期間の差がかなりあります。
注文住宅は、素材や仕様について1つずつこだわりを持って決めるケースが多いので、総体的に建築コストは高くなります。
ただし、その分で資産価値は建売住宅よりも高くなることが多いので、長期的に見れば損はないといえるでしょう。
住まいの専門家でない限り、一般のユーザーが図面や仕様書だけで完成をイメージすることは困難でしょう。
現在は、3DパースやVRによる疑似体験などで事前にイメージを確認できる場合もありますが、建売住宅のように現物を確認することはできません。
ここでは、建売住宅・注文住宅の価格差をチェックしておきましょう。
それぞれの価格差で、押さえておきたいポイントは以下の通りです。
順番に見ていきましょう。
ここでは、鹿児島県・全国平均・東京都における建売住宅と注文住宅の価格を比較しました。
建売住宅 |
注文住宅 | |||
合計 | 土地代金 | 建物代金 | ||
鹿児島県 | 3,050万7,000円 | 3,560万1,000円 | 778万4,000円 | 2,781万7,000円 |
全国平均 | 3,604万9,000円 | 4,455万5,000円 | 1,444万9,000円 | 3,010万6,000円 |
東京都 | 4,826万4,000円 | 6,104万8,000円 | 3,413万5,000円 | 2,691万3,000円 |
鹿児島県においては、土地付き注文住宅価格は建売住宅価格の約1.17倍、全国平均では1.24倍、東京都においては1.26倍の結果となりました。
鹿児島県の場合、全国平均や東京都に比べて購入費総額に占める土地代の比率が低いので、建売・注文いずれの住宅も建てやすいといえます。
この結果から、土地付き注文住宅は建売住宅のおよそ2割増と考えて良いでしょう。土地を所有していれば、いずれの地域でも注文住宅の方が建売住宅よりも安くなります。
同じ素材を使用していれば、メンテナンス費用やランニングコストは基本的に変わりません。
一般的に、注文住宅の場合は自然素材が採用されることも多いので、メンテナンス費用やランニングコストが高くなりがちです。
逆に、手間のかかりにくい素材を選べば、メンテナンス費用やランニングコストを抑えられます。
建売住宅は、汎用性の高い標準的な素材を使用している場合が多く、建売住宅と注文住宅のどちらが手間ひま要らずかは、使用している素材によります。
固定資産税などの税金も、どちらが安いかについては一概に言えません。ただし、高級素材を使用したグレードの高い注文住宅の場合は、固定資産税が高くなる可能性があります。
注文住宅の場合、計画したマイホームが認定長期優良住宅に該当すれば、固定資産税の軽減措置が受けられる可能性があります。
建売住宅が良いか、注文住宅が良いかは人それぞれであるため、どちらが良いと特定できるものではありません。
ただし、それぞれに適した条件を有している場合はあります。
順番に解説していきます。
建売住宅が向いている人の条件は、以下の4点です。
上記を踏まえると、建売住宅は特に、スピーディかつ低価格で購入を検討したい人に向いているといえます。
注文住宅が向いている人の条件は、以下の4点です。
注文住宅を建てる場合でも、土地の有無によって建物にかけられる予算は変わるので、あくまで目安としてください。
建売住宅にするか注文住宅にするかは、個人のライフスタイルや家づくりの考え方によります。
暮らし方や間取り、素材などに強いこだわりがあれば、注文住宅となり、土地も購入して予算を抑えたい場合は建売住宅となるでしょう。
ポイントは、自分たちの暮らし方に合わせて、実現したい要望に優先順位を付けておくことです。仮に理想的な家が完成しても、住宅ローンの負担が増えるような資金計画は望ましくありません。
家づくりにおいては、暮らす人のゆとりあるあたたかい暮らしを実現することが重要です。したがって、広い視野を持ちながら、理想的なマイホームを選びましょう。
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