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2021.10.29
家を建てる際、必要となる儀式の1つが上棟式です。 これは、簡単にいうと棟上げをお祝いするセレモニーのようなもので、多くは夢のマイホームが完成することを願って行う儀式となります。 しかし、上棟式がそもそもどのようなものなのかわからない方も多いです。 今回の記事ではそれら上棟式がどのような儀式なのかをわかりやすく解説します。 上棟式の目的や流れ、費用などについて簡単に説明するので、これから住宅を取得しようと考えている方はぜひ参考にしていただけると幸いです。 この記事を読めば上棟式がどのようなものなのかわかるので、ぜひ最後までお読みください。 目次 上棟式とは? 上棟式はしないこともある? 上棟式の準備と費用目安 上棟式の当日の流れ まとめ 上棟式とは? 上棟式は家を建てる際、家屋の神様と大工の神様を祀って、棟上げを無事に終えたことに感謝する儀式のことです。 また、これで終わりではなく、むしろここから最後まで完成できるよう安全を祈るための儀式でもあります。 むしろ棟上げの段階ではまだ建築も途中であり、当日にすべての基礎から骨組み、屋根までを組み上げて初めて上棟式が行えるわけです。 また、これら上棟式ではオーナーの方が工事をしてくれる工務店やハウスメーカーと一緒にお祝いをするのが通例です。 その際、手土産や御祝儀などを渡すなど、これまでの工事に対して労いの気持ちを込めて行うのが主流です。 さらに、これからの工事についても無事に終わるよう祈るのが上棟式なのです。 上棟式はしないこともある? 夢のマイホームが徐々に完成していくのを見られる上棟式は、家を建てるにあたって一大イベントと言えるかもしれません。 しかし、上棟式に関しては必ずやらなければならないということはありません。 これは、オーナーの判断で決めてしまって大丈夫です。 むしろ、オーナーが主催者となるため、開催の有無もオーナーの方が決めて良いとされています。 単に忙しいことを理由に上棟式を行わない方もいますし、日程が合わなくて上棟式が行えない方もいます。 また、天候次第ではやりたくても中止となることもあるのです。 特に、上棟式は一気に物件を組み立てていくわけですが、天気が悪いと雨や雪が降ってしまう可能性もあります。 その状態では上棟式を執り行うのも大変です。 この場合は、オーナーの方がやりたいと思っていても、できない可能性があるので注意しましょう。 上棟式の準備と費用目安 上棟式の準備に関しては依頼する工務店やハウスメーカーに進めてもらえます。 特に、儀式に必要なものはすべて用意してもらえるので、上棟式を行いたい場合はその旨を建築業者に伝えましょう。 多くの工務店やハウスメーカーでは上棟式にも対応しているため、特に問題なく実施できます。 しかし、上棟式ではお供え物などが必要となります。 多くは米や酒、海産物や農産物が必要です。 これらお供え物に関してはオーナーの方が準備しなくてはならないため、その分、手間も面倒もかかります。 また、お供え物のほかにも御祝儀などが必要です。 御祝儀に関しては棟梁や監督に対して約1~3万円が相場であり、職人やそのほかの家計者には約3,000~1万円が目安となります。 また、これら御祝儀と引き出物も用意しなくてはならないため、総額で約数万円~10万円前後かかると予測しておきましょう。 さらに、上棟式では出席者に向けて昼食や夕食を用意したり、食べ物だけではなく飲み物も準備したりしなくてはなりません。 それが1人当たり数千円となると、そちらも合計で数万円以上となります。 こちらも含めるとなると上棟式ではやはり10万円ほどかかると思っておきたいです。 上棟式の当日の流れ 上棟式当日の流れは以下が一般的なものとなります。 ただし、これらは基本的な流れであって地域ごとにも違うほか、依頼する工務店やハウスメーカーによっても違うことがあります。 そこは担当者と相談しながら把握しておくことをおすすめします。 棟梁が棟木の上に飾り物を上げる 祭壇に御幣や神饌物を飾る 施主と棟梁が家の四隅の柱部分を米や酒や塩で清める 工事が無事進むよう祈願して二礼拍手一礼する 施主が挨拶をしてから乾杯する 棟梁や関係者が挨拶する 餅や銭、お菓子などをまく 手締めを行う ご祝儀や引き出物を配る これらが上棟式の主な流れとなります。 しかし、より詳しい計画についてはオーナーの方が決めて良いです。 それぞれの地域ごとに風習も異なるため、その地域に合った方法で上棟式を行うのが一番です。 なお、もし上棟式の流れについてわからないことがあれば、工務店やハウスメーカーに直接問い合わせてみましょう。 多くの建築業者は上棟式にも慣れているので、きっとより親身に相談に乗ってくれます。 まとめ 上棟式は基礎から骨組み、屋根までを一気に組み上げていく儀式のことをいいます。 家の完成とはまた違うものの、夢のマイホームを作っていく過程で、必要となってくる儀式の1つです。 ただ、これらは必ず行わなければならないものではありません。 そのため、オーナーの方が必要に応じて決めていきましょう。 土地探しに不安がある、住宅資金に不安がある、家づくりをしたいが何から始めれば良いか分からないなど住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。
2021.10.29
家を建てる際には地鎮祭が必要となります。 しかし、多くの方にとって夢のマイホームを持つというのは人生で一度きりということもあり、地鎮祭については知らない方も多いです。 地鎮祭とは、とても簡単にいうと建築を始める前に行う儀式のことです。 今回の記事では、地鎮祭とはどのようなものなのかを解説します。 特に、その流れや相場などをわかりやすく説明するので、これから住宅を取得しようと考えている方はぜひ参考にしていただけると幸いです。 この記事を読めば地鎮祭について網羅できるでしょう。 目次 地鎮祭とは? 地鎮祭の依頼先や日程 地鎮祭で準備するもの 地鎮祭の当日の流れ 地鎮祭にかかる費用の相場 「のし袋」の書き方は まとめ 地鎮祭とは? 地鎮祭とはその土地に建物を建築するにあたり、氏神様に許可をいただくための儀式となります。 そこには大きく分けて以下の3つの願いが込められます。 地域を守る氏神様に許可を得ること 工事の安全を祈ること 住人の繁栄を祈ること これら3つの願いを氏神様に祈願すべく、地鎮祭という儀式が行われるのです。 あくまでも儀式なので何か見返りがあるというものではありませんが、新しく家を建てるからこそ「家族や親戚が安心して暮らせますように」という思いを込めて執り行うのが通例です。 ただし、必ずしもやらなければならないということはなく、近年は手間や面倒を省くためにあえて地鎮祭を行わない家庭も増えています。 地鎮祭の依頼先や日程 地鎮祭を行うかどうかはオーナーの方が好きなように決めて良いです。 ただし、実際に地鎮祭を行うとなるとそれ相応の準備が必要となります。 その場合は依頼する工務店やハウスメーカーなどに相談することで、必要なものを用意してくれます。 逆に地鎮祭が必要ない場合も、担当の工務店やハウスメーカーに伝えておきましょう。 地鎮祭の日程に関しては、建築吉日の中段十二直の「たつ(建)、みつ(満)、たいら(平)、さだん(定)、なる(成)、ひらく(開)」の6つの日が適しています。 この日は縁起が良いとされ、地鎮祭は往々にしてこれらの日取りで行われます。 なお、逆に「三隣亡、不成就日」などは縁起の悪い日となるため、避けられる傾向が強いです。 地鎮祭で準備するもの 地鎮祭の準備に関しては工務店やハウスメーカーが進めてくれます。 しかし、オーナーの方も用意するものがいくつかあり、最低限必要なものとしてお供え物と初穂料(玉串料)を考えておかなくてはなりません。 お供え物に関しては米や酒、塩、海産物3種類、農作物3種類など、それぞれの地鎮祭ごとに異なるのが特徴です。 また、初穂料(玉串料)もそれぞれ異なる場合があります。これらは事前に確認しておくことをおすすめします。 地鎮祭の当日の流れ 地鎮祭の当日は原則として12の工程で進められます。 その地域ごとの風習によっても違ってくるものの、主に以下のような流れが基本となります。 1.修跋の儀 神主がお供え物と参列者を祓い清める 2.降神の儀 神主が神様を招く 3.献饌 神主がお供え物を神様に捧げる 4.祝詞奏上 神主が氏神様に新築の安全祈願を行う 5.四方祓い 米と塩と紙によって土地を清める 6.鍬入れの儀 大きな声で3回掛け声をかけて砂を崩す動作を行う 7.玉串拝礼 順番に玉串を祭壇に置き、神様に捧げる 8.撤饌 神主がお供え物を下げる 9.昇神の儀 神主が神様を送り返す 10.神酒拝戴 安全を祈願して献杯する 11.神官退下 神主が現場を後にする 12.直会 お供え物をいただく すべてがこの通りとは言いませんが、地鎮祭当日の流れは以上のようになります。 ただし、それぞれ依頼する場所ごとに違うため、当日の流れについてはその都度、確認しておくことが大切です。 地鎮祭にかかる費用の相場 地鎮祭でかかる費用としては、神主の方に渡す謝礼が主なものとなります。 これらの相場は約2~3万円とされており、そのほかにかかる謝礼はありません。 しかし、お供え物はもちろん近所への挨拶で渡す粗品、飲食を伴う宴会など他の費用がかかります。 これらは数千円~数万円単位で必要となるため、合計で4~5万円以上かかることもあります。 「のし袋」の書き方は のし袋に関しては、紅白の紐のある「蝶結びの水引」や「淡路結びの水引」を使用するのが一般的とされています。 のし袋の表面には「御初穂料(御玉串料)」という言葉と「指名」を書きます。 余白がある場合は「御備え」などの文言を水引の上側中央に書き、下側中央にはフルネームを書くのが通例です。 中袋には表面中央に「金額」を書き、裏面左側に「住所」「指名」を書きます。 まとめ 地鎮祭は近年執り行う方が減っているものの、日本に古くから伝わる伝統儀式の1つです。 これは、その土地に建物を建てる際に行うもので、氏神様の許可をいただくことや安全・繁栄を祈願することなどが目的とされています。 これらは必ずしも行わなければならないということではありませんが、もし「せっかくだからやっておきたい」ということなら、ぜひ工務店やハウスメーカーに相談してみましょう。 土地探しに不安がある、住宅資金に不安がある、家づくりをしたいが何から始めれば良いか分からないなど住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。
2021.10.29
家を建てる際、日当たりは非常に重要な要素となってきます。 しかし、誰もが何の制限もなく物件を建築してしまった場合どうなるでしょうか。 日当たりなど関係なく、まったく日が差し込まない物件が生まれてしまってもおかしくありません。 それらを防ぐために設定されているのが日影規制です。 これらは夢のマイホームを手に入れようと思っている方にとってはとても重要な制限となります。 しかし、現実問題として日影規制についてはわからないという方も多いです。 そこで、今回は日影規制とはどのような制限なのか、専門用語は避けてわかりやすく解説します。 この記事を読めば日影規制についての理解が深まるので、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。 目次 日影規制とは 日影規制の対象は? 日影規制の審査基準と計算方法 日影規制の緩和条件 日影規制の特殊なケース まとめ 日影規制とは 日影規制とは簡単にいえば、日当たりについて定めた規制のことです。 これらは建築基準法によって定められているもので、その多くは冬至の日を基準として設定されています。 これら日影規制により、まったく日が当たらないことのないように物件の高さが制限されています。 つまり、物件ごとの日当たりを守るために設定されているもの、それが日影規制になるわけです。 なぜ冬至の日を基準とするかというと、これは冬至の日が1年で最も影が長くなる日のためです。 これら冬至の日を基準に一定時間以上日が当たらないことのないよう、それぞれの物件の高さを調節しなくてはなりません。 日影規制の対象は? では、日影規制の対象となるのはどのような物件なのでしょうか。 まずは日影規制の対象となるかどうかが決まる2つの基準について見ていきましょう。 用途地域 高さ これら2つの基準によって日影規制の対象となるかどうかが決まります。 以下、日影規制に関する用途地域と高さの規制を一覧にしたものです。 用途地域 対象の建築物 規制される日影時間 境界線から5m~10mの範囲 境界線から10m超 測定した地面からの高さ 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 軒高7m超~地上3階以上 3時間 2時間 1.5m 4時間 2.5時間 5時間 3時間 第一種中高層住居専用地域 第二種中高層住居専用地域 高さ10m超 3時間 2時間 4m 4時間 2.5時間 5時間 3時間 6.5m 第一種住居地域 4時間 2.5時間 第二種住居地域 準住居地域 近隣商業地域 準工業地域 5時間 3時間 例えば、「第一種低層住居専用地域」や「第二種低層住居専用地域」においては「高さ7mを超える物件もしくは地階を除く階数が3階建ての物件」が日影規制の対象となります。 また、それ以外の地域においては「高さ10mを超える物件」が日影規制の対象となるわけです。 これら用途地域と高さによって日影規制の対象となるかどうかが決まるため、住宅を取得する際も、それぞれ注意が必要です。 ちなみに、一般の方が建てるような戸建てであれば、日影規制の対象となることは多くありません。 しかし、1階建てや2階建てであれば規制対象外となる一方、3階建てとなると規制対象となります。 そこは条件次第でも変わるものの、どのような物件が日影規制の対象となるか事前に確認が必要です。 日影規制の審査基準と計算方法 一般の住宅でも日影規制の対象となることは前述の通りですが、より具体的な審査基準と計算方法を知っておくことが重要です。 特に、日影規制の審査基準は冬至の日で考えるのが普通で、計算方法は南中高度から割り出すのが普通です。 以下、それらを用いた計算式となります。 ・冬至の南中高度=90‐緯度‐23.4 これらの計算式を活用すれば、1年で最も影が長くなる日を割り出せます。 それらの南中高度を軸に、日影規制の対象となるかどうかを計算していくわけです。 ただし、これら日影規制の計算は一般の方には難しいため、建築を依頼する工務店やハウスメーカーに相談することをおすすめします。 日影規制の緩和条件 日影規制にはいくつかの緩和条件が設けられています。 以下、主な日影規制の緩和対象となります。 道路・水面緩和 高低差緩和 塔屋緩和 道路・水面緩和では道路や水面に接している敷地において、一定の境界線によって規制が緩和されます。 また、高低差緩和では自身の敷地より隣接する敷地の方が1m以上高くなっている場合に規制が緩和されます。 そのほか、塔屋緩和では屋上部分に塔屋がある物件において規制が緩和されるのが特徴です。 日影規制の特殊なケース 日影規制は特殊なケースも考えられます。 たとえば、規制の異なる地域にまたがっているケースや規制の対象外の地域なのに規制がかかるケースなど、特殊なケースも多いです。 仮に規制の異なる地域にまたがっているケースの場合、それぞれの地域ごとに異なった規制値が適用されます。 つまりはA地域とB地域にまたがっていた場合、その分だけA地域とB地域それぞれの規制を受けることになるのです。 また、規制の対象外の地域なのに規制がかかるケースの場合、日影規制対象区域外であっても近隣に規制対象区域があれば、その物件の陰については責任が問われることになります。 特に、条件次第では日影規制がかかる場合もあるので、十分に気をつけておきたいです。 まとめ 日影規制は物件ごとに日当たりが行き届くよう設定されているもので、建築基準法によって細かく定められているのが特徴です。 一般の住宅でも日影規制の対象となる場合があるため、家を建てる際には十分に注意が必要となります。 ぜひ、日影規制について理解を深め、工務店やハウスメーカーなどとも相談しながら夢のマイホームを計画していきましょう。 土地探しに不安がある、住宅資金に不安がある、家づくりをしたいが何から始めれば良いか分からないなど住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。
2021.06.30
「夢のマイホーム=新築住宅」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、新築住宅は依頼する工務店やハウスメーカーによって品質が左右されます。場合によっては欠陥住宅である可能性も否めません。当然、その場合は担当した建築業者に責任があるため、保証してもらえます。 しかし、新築住宅の保証については知らない方も多いです。今回の記事ではこれから家を建築するもしくは購入する際、知っておくべき保証の種類や期間について解説します。特に瑕疵担保責任など知っておきたい用語もあるため、併せてご紹介いたします。ぜひ、夢のマイホームを考えている方は、それら保証について知っておきましょう。 目次 新築住宅に対する保証の種類 瑕疵担保責任とは? 建物の基本構造部分についての保証はいつまで? 住宅瑕疵担保履行法とは 建築会社によって保証内容は違う まとめ 新築住宅に対する保証の種類 新築住宅を引き渡され「いざ新生活スタート」と思いきや、住宅に関する設備などが不具合を起こすこともあります。それらの事態に陥った場合、保証を受けることが可能です。しかし、その保障には大きく分けて2つの種類があり、それぞれ保証の内容や期間が違います。そのため、両者の特徴を把握しておくことが重要です。以下、新築住宅に対する保証の種類です。 主要構造に対する保証 設備や建具に対する保証 建物の主要構造というのは、いわゆる基礎となる部分を指します。家を建てる際にはその土地に基礎を作り、その上に建物を作っていきます。これら基礎がなければ物件は成り立ちません。また、その物件自体を支えるものとして外壁や屋根などがあります。これらを総じて主要構造と呼びます。その主要構造に何かしらの欠陥があった場合、保証の対象となるのです。 建物の設備や建具というのは、いわゆる生活を支える部分を指します。住宅を建築した場合、それに合わせて設備や建具を取り入れていきます。例えば、物件そのものに組み込むトイレやキッチン、風呂などがそれらに該当するわけです。また、窓サッシやクロスなども該当します。これらの設備や建具に何かしらの欠陥が見つかった場合も保証の対象となります。 それらを保障する責任のことを瑕疵担保責任とよぶのが一般的です。 瑕疵担保責任とは? 瑕疵担保責任とは、簡単にいえば新築住宅に欠陥があった場合に保証しなくてはならないという責任のことです。これらは2000年4月に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」によって定められています。特にこの法律は品確法とよばれ、家を施行する工務店やハウスメーカーに対して瑕疵担保責任を負うことを義務付けています。 仮にこの瑕疵担保責任を守らなければ欠陥住宅となり、従来送るはずだった健康的かつ文化的な生活が送れなくなります。それでは依頼者や利用者の生活が守られません。つまり、瑕疵担保責任とはユーザーを守るために最低限必要な責任ということです。 瑕疵という言葉は、引き渡された物件が約束通りの品質に至っていないことを指す言葉です。つまり、本来確保されるはずだった性能が確保されていないことを意味します。それを担保する、要は守る責任があることを示したのが瑕疵担保責任です。 状況によっては売主が瑕疵だと考えていない場合もあり、買主とトラブルになることもあるかもしれません。そのため、これ自体は定義することの難しい言葉となります。ただ、明らかに欠陥がある場合は、新築住宅にも関わらず性能を満たしていないと判断されます。その場合、工事を請け負った業者は補修などの対応をしなくてはならないのです。 もし、仮に建築業者の瑕疵によって損害が出た場合、それに対して損害賠償請求も可能です。その点も加味しておくことで、自分自身はもちろん家族を守ることにもつながります。ぜひ、この瑕疵担保責任については新築住宅を建築・購入する際には覚えておきましょう。 建物の基本構造部分についての保証はいつまで? 現行の法律である品確法第95条によると工務店やハウスメーカーなどの建築業者は、新築住宅を引き渡してから10年間、瑕疵担保責任を負う義務があると明記されています。つまり、新築住宅を手に入れた方の中で10年以内に瑕疵があった場合、その責任を問うことが可能です。たとえば、引き渡し後の10年以内に雨漏りが発生した場合などは、無償で補修してもらえます。そのほか、主要構造はもちろん設備や建具に欠陥が見つかった場合、買主は売主に対して保証を求めることが可能です。また、10年間の間にその瑕疵による損害があった場合は損害賠償請求もできます。 ただ、あくまでも保証の期間は10年間なので注意が必要です。それでも引き渡しから10年間は瑕疵担保責任を問えるため、オーナーの方は一定期間のみ守られているといえます。保証の対象は雨漏りなど致命的な欠陥に限られるものの、明らかに工務店やハウスメーカーに責任がある場合はきちんと補修などで対応してもらいましょう。 また、そのほかにも実は保証に関する期間が設定されています。品確法とは別の法律である宅地建物取引業法第40条によれば、引き渡しから2年間は売主が買主に対して瑕疵担保責任を負わなければならないと明記されています。これが何を意味するのかというと、つまりは引き渡しから最低でも2年間は瑕疵担保責任を問えるということを指すわけです。この決定に関しては品確法第95条と並行して採用されます。 そのため、新築住宅全体に問題があった場合は2年間、雨漏りや主要構造や設備・建具に問題があった場合は10年間が保証の期間となります。この期間内であれば施行を請け負った業者に損害賠償請求も含めて責任を負わせることが可能です。一見すると売主に比べて買主が有利な法律のように思えますが、これは両者を守るためでもあるため、保証される期間についてもきちんと理解しておきましょう。 ただ、家全体の問題に関しては2年間、主要構造や設備・建具に関しては10年間が限度なので、それを過ぎてしまうと原則保証は受けられません。その点は十分に注意しておきましょう。 住宅瑕疵担保履行法とは 瑕疵担保責任については法律によってもきちんと明記されています。その法律というのが住宅瑕疵担保履行法です。これは2009年10月1日に施行された法律であり、新築住宅などを担う事業者に対して住宅瑕疵担保責任保険への加入あるいは供託金を納付させることを定めた法律となります。これによって補修のための資力確保を義務付けているわけです。 たとえば、明らかに欠陥住宅を引き渡したにも関わらず、「うちは保証できるほど資金がないから対応できないよ」というおざなりな対応はできないということです。法律によって補修などに対する資金確保が義務付けられているため、工事を引き受ける工務店やハウスメーカーは最低限の保証ができるよう資金を確保しておかなくてはなりません。それを怠った場合は当然ながら法律違反となります。 ただ、これはむしろ建築業者を守るための法律でもあるのです。なぜなら保険への加入や供託金への納付が義務付けられたことで、万が一の事態になった際にそちらから補修にかかる資金を受け取れます。つまり、もともと資金がなくても保険への加入や供託金への納付によって、いざというときに第三者の機関を通してカバーできるようになったわけです。住宅瑕疵担保責任保険への加入や供託金への納付は住宅を売主が行うものなので、原則として買主が別途で資金を用意する必要はありません。ただ、売主は家の価格に保険の料金を含められるため、買主が知らずして保険料を負担している場合もあります。ちなみに、売主は補修の資金確保について説明義務があり、買主は保険への加入や供託金への納付についても確認できます。これらは売買契約や請負契約の際に聞いておくと安心です。 なお、引き渡しから10年以内に買主が瑕疵を発見した場合、仮に売主が倒産してしまっていたとしても保険法人などから補修用の資金を受け取れます。実際に購入時に対応してくれた業者が10年以内に倒産するリスクは往々にしてあります。そうなった場合、もし保証されないとなれば買主はただ泣き寝入りすることになるでしょう。それではあまりに酷な話です。そうならないために保険法人などでは補修費用として最高2,000万円まで保証することが定められているのです。 これらの情報量を一気に質問するのは難しいため、適宜説明を受けながら疑問が湧いてきた際には直接聞いてみましょう。特に保険料が住宅価格に含まれているかどうかは今後の負担も左右するため、説明を必ず受けてください。 建築会社によって保証内容は違う 新築住宅の場合、品確法によって瑕疵担保責任が10年間と定められています。また、そのほかにも別の法律によって家全体の保証について2年間は瑕疵担保責任を問えると定められています。しかし、多くの工務店やハウスメーカーごとに法律とは別途で独自の保証を用意していることが多いです。 特に保証の種類はもちろんですが、期間が2年や10年ではなく20~30年とされている場合があります。この保証期間自体を売りにしている建築業者も多く、長いところでは40~60年ほどを期間としているところもあります。確かにこれら保証の期間が長ければ長いほど安心なので、短いよりは良いでしょう。その一方、主要構造については保証が長くても、設備や建具などに関しては1~2年としていることが多いので、十分に注意しておきましょう。 また、主要構造の歪みなどが原因ではない外装・内装、設備などの欠陥は補修を求めることができません。何でも瑕疵担保責任を問えるのかというと、実はそうではないのです。あくまでも建築に関する法律は買主を売主から守るものですが、明らかにオーナーの方に過失がある場合も保証してもらえません。 そもそも対応する住宅関連事業者によって保障内容は異なるため、ご自身が利用する工務店やハウスメーカーごとに保証内容を確認することが大切です。 まとめ 新築住宅の保証は瑕疵担保責任などによって守られています。これらは家全体に対しては2年、雨漏りや主要構造や設備・建具に対しては10年の間保証されます。つまり、新築住宅で夢のマイホームを手に入れたにも関わらず明らかな欠陥が合った場合は、補修を依頼できるわけです。 ただ、これらの補償内容は工務店やハウスメーカーによっても異なるため、事前に依頼する業者ごとに確認しておいてください。特に事前の説明が義務付けられているため、その際に疑問や質問があれば漏れなく聞いておくことをおすすめします。大切な家のことなので、ぜひ瑕疵担保責任については覚えておきましょう。 家づくりをしたいものの何から始めればよいか分からないなど、住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。
2021.06.30
住宅の設備において悩むのが「オール電化にするのかガス併用にするのか」ではないでしょうか。 オール電化にもガス併用にもメリットとデメリットがあり、どちらがおすすめなのかはオーナーの方のライフスタイルによっても変わります。 ただ、できればお得な方を選びたいとですよね。 今回は、そのようなオーナーの方に向けて、オール電化とガス併用ではどちらがお得なのかをご紹介します。 それぞれのメリット・デメリットについて解説しつつ、それぞれの項目ごとに比較していくので、ぜひ住宅の設備を考えている方は参考にしてみてください。 オール電化のメリット・デメリット そもそもオール電化とは何かというと、すべてのエネルギーを電気で賄うシステムのことです。 通常の住宅では電気とガスを併用してエネルギーを賄っています。しかし、そのガスの部分もすべて電気で対応するのがオール電化の特徴です。 以下、オール電化のメリットとデメリットです。 オール電化のメリット 電気への一本化による管理 火事などのリスクを回避 災害があっても復旧が迅速 手入れがとても簡単 工夫で節約も可能 オール電化はエネルギーを電気に一本化できるため、管理が楽です。 また、ガスを使わないため、火事などのリスクも回避できます。 そのほか、万が一、災害が発生したとしても復旧が早いので、生活もすぐに元通りになります。 さらに、普段は手入れが楽ということもあり、家事が苦手な人にも最適だといえるでしょう。 状況次第では工夫によってエアコン代や水道代を安くできるため、家計にも優しい一面を持っています。 オール電化のデメリット 初期費や維持費が割高 停電などのリスクが甚大 他の設備への悪影響 調理に慣れないと不便 設置場所や調理器具の制限 一方、オール電化は初期費や維持費が割高となる可能性があります。 単純に工事費がかかるだけではなく、光熱費がかかることも多いです。 また、停電などがあった場合は機能しなくなることもあり、災害大国日本では採用にも慎重にならざるを得ません。 そのほか、火力の調整が難しく、調理に慣れないと不便を感じることもあるでしょう。 また、設備にも影響があり、シャワーの水圧が弱いと感じたりすることもあります。 状況次第では設置場所を選びますし、調理器具もIH対応のものにしなくてはならないなどハードルは高めです。 ガス併用のメリット・デメリット ではガス併用とは何かというと、すべてのエネルギーを電気とガスを併用してまかなうシステムのことです。 とはいえ、通常の住宅では電気とガスを併用してエネルギーを賄っています。その中でも、ガスの比重を増やして対応するのが「ガス併用」の特徴です。 以下、ガス併用のメリットとデメリットです。 ガス併用のメリット 初期費や維持費が割安 ガスを使用する機能が充実 用途の使い分けで節約 経済の事情に合わせた選択 ガス併用はガスを使用するため、当然ながらガスを使用した機能を活用できます。 日本はまだまだガスを使用する設備も豊富なため、幅広い選択が可能です。初期費や維持費なども割安なので、導入のハードルも低いです。 また、用途によって使い分けられるため、導入の方法によっては節約も可能となります。 そのほか、今後電力会社などの方針が変わって電気の価値が高騰した場合でも、ガスの比重を大きくして対応することが可能です。 ガス併用のデメリット 都市ガスとプロパンガスに差 オール電化と比較すると火事のリスクが上がる 点検やメンテナンスが必須 ガス併用は都市ガスとプロパンガスがあり、都市ガスであれば割安ですがプロパンガスとなると割高となってしまいます。 そのため、ガスで節約したいという場合は選択肢の幅が狭まってしまうでしょう。 また、オール電化と比較すると火事のリスクはあります。そのほか、点検やメンテナンスが必須となり、定期的な検査もクリアしなくてはなりません。 オール電化とガス併用の基本料金比較 オール電化とガス併用では、基本料金から変わってきます。 また、基本料金に関しては各電力会社によって大きく異なるため、自身がどの電力会社と契約しているのかを事前に確認しなくてはなりません。 ここでは、仮に九州電力のプランで基本料金がどのようになるのかについてご紹介します。 なお、九州電力の場合はオール電化のプラン「電化でナイト・セレクト」とガス併用のプラン「スマートファミリープラン」があるため、両者を比較できるようまとめています。 どちらを利用するかによって基本料金が異なるので、詳しくはプランごとの基本料金を確認してみましょう。 九州電力のオール電化の基本料金 区分 単位 料金単価 基本料金 10kW以下 1契約 1,650円 10kW超 15kWまで 4,400円 15kW超過分 1kW 550円 電力量料金 平日昼間 夏冬 1kWh 26.84円 春秋 23.95円 休日昼間 夏冬 21.22円 春秋 17.82円 夜間 13.21円 上記の表が九州電力のオール電化「電化でナイト・セレクト」の基本料金となります。 これを目安にしてオール電化にすべきかどうか考えてみることで、より自身に合ったプランを選べるのではないでしょうか。 なお、九州電力のオール電化は複数の種類があるため、どの条件に当てはまるのかも考えながら見ていく必要があります。 こればかりはそれぞれのオーナーの方ごとに違うため、電力会社と相談しながら決めていきましょう。 九州電力のガス併用の基本料金 区分 単位 料金単価 基本料金 10アンペア 1契約 297円 15アンペア 445.5円 20アンペア 594円 30アンペア 891円 40アンペア 1,188円 50アンペア 1,485円 60アンペア 1,782円 電力量料金 最初の120kWhまで 1kWh 17.46円 120kWh超過から300kWhまで 23.06円 300kWh超過分 24.96円 最低月額料金 1契約 314.79円 2年契約割引(オプション) 1契約/年 ▲777円 上記の表が九州電力のガス併用の基本料金となります。 ただし、これはあくまでも九州電力のガス併用「スマートファミリープラン」であり、ほかにも「スマートビジネスプラン」などがあるので注意しましょう。 どのプランを選ぶかによって基本料金も変わるため、自身の生活に当てはめて考えなくてはなりません。 そのため、ガス併用を選ぶ場合は電力会社の基本料金はもちろん、ガスがどれくらいになるのかも把握しなくてはなりません。 オール電化とガス併用のランニングコスト比較 オール電化とガス併用の場合はランニングコストも変わってきます。 ランニングコストとは毎日の生活で自然に発生するコストのことであり、電気やガスなどは普段生活しているだけでもランニングコストが変わるので注意しましょう。 特に、九州電力が提供しているオール電化プランとガス併用プランとでは、ランニングコストも変わります。 その点を理解しておくことが重要となるでしょう。 たとえば、オール電化でお風呂を沸かすのとガス併用でお風呂を沸かすのとでは状況も変わってきます。 こればかりは条件でかなり大きく左右されるため、具体的に計算するのは難しいです。 ただ、オール電化とガス併用ではそれら生活にかかるコストが変わります。 仮に九州電力のガス併用プランで4人家族が1ヵ月生活することをシミュレーションしてみると、電気代が約1万1,553円前後でガス代が約1万95円前後かかります。 ガス併用ではエコジョーズやガスコンロを使うため、どうしてもエコキュートやIHクッキングヒーターを用いるオール電化に比べて割高となるのが特徴です。 逆に、オール電化であればガス代は不要で電気代のみ必要となるため、同じ条件であれば1ヵ月で約14.366円前後となります。 ガス併用の合計が2万1,648円なので、オール電化にするだけで約7,282円前後が浮く計算となります。 それぞれをランニングコストで計算した場合、ガス併用よりもオール電化の方が安くなる可能性が高いです。 ただ、これも条件次第なところがあるため、自身の条件に合わせて電力会社に試算してもらうのが一番確実です。 特に、昼間夜間はもちろん春夏秋冬でエネルギー効率も変化するため、実際にかかってくるコストが大幅に変わります。 それらは前述の基本料金の表を確認しながら、試算してみましょう。 災害時社メンテナンス性能の比較 日本は世界的に見ても災害大国であり、毎年のように地震や台風などに見舞われます。 普段活用しているエネルギーはこれらの災害の影響を受けることも多く、オール電化なのかガス併用なのかによって災害時の状況も変わってきます。 そこは両者の特徴を把握しながら、災害時にはどのようなメンテナンスをすべきかを合わせて把握しておくべきです。 災害時のオール電化の性能 地震や台風であっても停電がなければ、オール電化は問題なく使用できます。 しかし、仮に地震や台風の影響で停電してしまった場合は注意が必要です。 特に、オール電化はすべて電気で賄っているため、停電した際には甚大な被害を受けることが予想されます。 仮に停電が長期化した場合、エアコンもちろんキッチンやトイレ、お風呂なども使えなくなる可能性があります。 そのため、災害時の対策としては太陽光や風力など次世代の発電や蓄電池を備え付けておくことが重要です。 オール電化は特に災害に弱い傾向があるため、災害時にも電気を使えるように備えておくことが必須となります。 特に、停電は何もできなくなる可能性があるため、少なくとも自然を活かした再生可能エネルギーや蓄電池を設置しておきましょう。 災害時のガス併用の性能 地震や台風に襲われた状況であっても、相当な被害が出ない限りはガス併用でも問題なく使用できます。 しかし、ガス併用の場合は電気とガスが分かれているため、災害時には復旧に差が出る可能性もあります。 たとえば、電気が先に復旧してガスが後から復旧するというような状況もあるでしょう。 特に巨大な災害の場合は停ガスとよばれ、ガスの供給が停止してしまう状況もあります。 その場合は復旧が長期化することもあることを念頭に置かなくてはなりません。 ガス併用が影響を受けると給湯関連が機能しなくなるため、お風呂などが使えなくなります。 入浴だけではなく食事を用意することもできなくなる可能性があるため、災害時の影響はそれなりに大きいです。 だからこそ、ガス併用の場合であっても設備の点検やメンテナンスが必要となります。 オール電化が向いている人はこんな人 ここからはオール電化が向いている人についてご紹介します。 プロパンガスしか使用できない人 オール電化はガスを使用しないため、ガスの選択肢が限られている人に向いています。 たとえば、プロパンガスしか使用できない人はガス代が高くなってしまうケースが多いため、オール電化にした方がお得になる可能性が高いです。 特に、プロパンガスがガス代もかさむので、オール電化の導入を検討してみましょう。 ただ、東日本大震災以降は事情が変わり、必ずしもオール電化にした方がお得となるわけではありません。 そこは電力会社とも相談しながら考えていくことが必要です。 太陽光発電を導入する人 その一方、例外として太陽光発電を導入される予定の方は別です。 太陽光発電は再生可能エネルギーの中でも一般の家庭で取り入れることのできるシステムです。 戸建てであれば、太陽光パネルを設置することで自家発電も可能です。 これらは電力を生産しながら消費できるため、オール電化と相性が良いでしょう。 そのため、太陽光発電を導入する方はオール電化が向いているのではないでしょうか。 お年寄りや子供がいる人 お年寄りや子供などがいる方にもオール電化はおすすめです。 なぜならオール電化は火を直接扱うことがないため、火事のリスクが大幅に削減できます。 特に、お年寄りや子供は火の扱いに慣れていないこともあり、ちょっとした不注意などで火事を引き起こしてしまうこともあります。 そのため、危険を回避するという意味でもオール電化は選択肢に入ってくるでしょう。 また、オール電化はIHクッキングヒーターなどを導入するため、ガス漏れなどによる空気の汚染もありません。 空気が汚れないからこそ、お年寄りや子供たちにとってより良い環境を作りたいという方にとっても最適です。 ガス併用が向いている人はこんな人 ここからはガス併用が向いている人について解説します。 都市ガスを使用できる人 ガス併用は都市ガスを使用できる方には最適となります。 都市ガスはプロパンガスなどに比べても割安となっているため、単純にコストの削減となる場合が多いです。 近年は高効率ガス給湯器とよばれる設備も増え、より機能が向上しつつあります。そのため、従来に比べてガス併用でも十分に採用の余地があるでしょう。 導入する設備によっては光熱費などをかなり低く抑えられるため、生活の中でかかるコストを抑えることにもつながります。 コストを節約したい人 オール電化はガス代がかからないため、電気代のみで生活できます。 そのため、ガスをより多く使っている家庭では、むしろオール電化にした方が割安です。 しかし、ガス併用も負けておらず、むしろ高効率ガス給湯器などの登場により、エネルギー効率もかなり向上しています。 実際にかかるコストに関してはオール電化の方が安くなる傾向にあるものの、ガス併用を選ぶことで逆に効率の良い生活を送れる可能性があります。 より自身で工夫しながら生活したいという方にはガス併用が向いているでしょう。 まとめ オール電化とガス併用はどちらの方が良いと断言できないのが事実です。 なぜならどちらにもメリットがありデメリットがあるためです。そのため、まずは自身の生活にオール電化とガス併用のどちらが向いているのかをきちんと吟味してみましょう。 単にお金の面もあるのですが、災害の面や危険の面などでも変わってきます。ライフスタイルによっても大きく変わってくるでしょう。 家族構成や物件の構造・間取りによっても異なるため、両者の利点と欠点を比較して検討することが大切です。 もちろん、オール電化とガス併用のどちらを選ぶかは自由ですが、判断が難しいという方も多いはずです。 そのため、答えを出すのが難しい場合はまずは相談してみることをオススメします。 家づくりをしたいものの何から始めればよいか分からないなど、住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。
2021.04.28
家を建てる際、土地を購入して建物を建てていく、もしくはすでに建築されたものを購入するという方法が主流です。 しかし、建物を建てるのに十分な土地を持っていない場合、第三者から土地を借りて建物を建てるという選択肢もあります。その際に発生するのが借地権です。 今回は借地権とはどのようなものなのかを解説するとともに、その概要や種類だけではなくメリット・デメリットもご紹介します。 もし夢のマイホームを作るなら、土地は買うだけではなく借りるという手段があることも知っておきましょう。 ただし、建物を建てるからには知っておきたい注意点もあるため、併せて確認しておいてください。 目次 借地権とは? 土地購入と借地の違い 借地権の種類 旧借地権 普通借地権 定期借地権 借地権のメリット 期間延長が可能 借地権のデメリット 地代が負担 地主の許可が必要 融資が困難 借地権について知らないとトラブルになる まとめ 借地権とは? 借地権とはそもそも何かというと、とても簡単にいえば土地を借りる権利のことです。 本来、建物を建てる場合は土地を購入して建築に取りかかります。 しかし、その土地がなかなか見つからず、理想の場所がすでに第三者によって所有されている場合もあります。 そのような場合、建物を建てることを前提として土地を借りられるわけです。なお、自身で物件を取得する場合は所有権といいます。 当然ながら借地権は借り物となるため、地代を支払わなくてはなりません。 また、自身の所有となるわけではないので、半永久的に地主との関係を継続することが必要です。 そのほか、借地権には賃借権と地上権の2つがあり、両者はそれぞれ特性が異なります。 賃借権は第三者に売却する際、地主の承諾が必要となる権利です。一方で地上権は自由に売却できる権利となります。 なお、転貸する場合などもこれら借地権の性質で判断が変わるため、自身が持つ借地権がどの種類になるのか確認が必要です。 土地購入と借地の違い では、土地を購入するのと借地として借りるのとではどう違うのでしょうか。 これに関しては所有の有無が違ってきます。土地を購入すれば契約者の所有物となります。 しかし、借地として借りている場合は地主の所有物となるのです。 つまり、自分が持つ土地なのか地主が持つ土地なのかで権利が変わるということです。 お金に関していえば、土地を購入すれば住宅ローンなどを組んで返済していくことになります。 借地を借りれば地代を支払っていくことになります。 それらの経済的負担も大きく変わるため、買うのか借りるのか判断しなくてはなりません。 借地権の種類 借地権には賃借権と地上権があると前述しましたが、それはあくまでも特性の違いとなります。 法律ではまた違う種類が定義されているため、それぞれの種類についても把握しておく必要があります。 以下、借地権の種類をまとめるので、併せて参照してください。 旧借地権 旧借地権とは現行の借地借家法が履行される前の借地法による借地権のことです。 旧借地権では借地契約を更新し続けることによって半永久的に借りられるという特徴があります。 これらは存続期間がない場合、建物の老朽化や劣化が進むと借地権も消滅します。 存続期間がある場合は建物が朽廃しても借地権は消滅しません。 以下、旧借地権の契約期間の早見表です。 構造 存続期間 最低期間 更新後の期間 木造等 30年 20年 20年 鉄骨造・鉄筋コンクリート造等 60年 30年 30年 普通借地権 普通借地権とは平成4年8月に制定された借地借家法による借地権です。 契約更新が前提の借地権であり、地主は正当な理由がない限りは契約を更新しなければならないのが特徴です。 借地権の存続期間は開始当初は30年ですが、更新後の1回目は20年、2回目以降は10年となります。これは自動車普通免許の更新のような感覚に近いです。 なお、普通借地権は旧借地権と違い、朽廃による消滅の規定はありません。原則として滅失となります。 特に契約更新後や滅失後の建物の再建・再築には注意が必要です。 たとえば、地主の承諾を得ていないにも関わらずに強行すると借地権を失うリスクもあるため、地主との関係には注意しましょう。 定期借地権 定期借地権とは借地契約に更新がない借地権です。期間が満了となると地主に返還しなければならないのが特徴となります。 存続期間は契約ごとに異なるものの、一般借地権であれば存続期間を50年以上とすることが多いです。 最初の契約期間が50年以上もあるため、永住する方であれば問題はありません。ただし、居住する地域が頻繁に変わる方には向いていません。 なお、定期借地権は主に一般定期借地権がありますが、ほかにも事業用定期借地権などもあります。 自営業の方は居住用ではなく事業用の借地権となる場合もあるため、事前に地主に確認することが大切です。 借地権のメリット ここからは借地権のメリットについてご紹介します。 価格が割安 借地権は地代がかかるものの、土地を購入するのに比べて割安です。 地域ごとに相場が異なるため一概にはいえませんが、借地を借りるだけなら買うよりも6~8割ほど割安となります。 土地と建物がセットとなる戸建ては取得するだけでも、莫大なコストがかかります。 都心であればより高嶺の花となってしまうかもしれません。 しかし、借地権付きの建物であれば比較的安いです。 そのため、予算が限られているという方は借地権という手段も検討してみてください。 所有権と比べると2~4割ほど安くなるからこそ、選ぶ価値は十分にあります。 税金が不要 借地権は土地を所有しているのが地主となるため、本来土地にかかる税金が不要です。 たとえば、固定資産税や都市計画税などを支払う必要がないので、税金の負担を最小限に抑えられます。 ただし、これはあくまでも土地に対する税金のみとなります。 建物自体は自身が所有するものなので、建物に対する固定資産税や不動産取得税などは必要です。 すべての税負担がなくなるわけではないため、正しい理解が重要となります。詳しくは税理士などの専門家にも相談してみましょう。 期間延長が可能 借地権の種類によっては期間延長が可能です。 本来は期限付きが多いのですが、更新できる場合もあります。 もし最初は永住する気がなくても、後々に期間延長を望むなら地主と交渉することも可能です。 更新が許可されている場合は、そのまま延長して借りることもできます。 特に人生の節目で延長の選択を迫られることもあります。 たとえば、両親や祖父母が借地権付きの物件に住んでいた場合、それを相続するのか否かで変わってしまうわけです。 また、居住し続ける場合も期限切れとなれば再び交渉が必要です。 このように置かれている状況によって借地権は契約期間が異なるため、延長の有無も考えておきましょう。 借地権のデメリット ここからは借地権のデメリットについても解説します。 地代が負担 借地権最大の重荷といっても過言ではないのが、毎月支払うことになる地代です。 地代は地主に対して支払うものであり、原則としては毎月支払わなくてはなりません。 当然ながら、そのランニングコストがある限りは常に収支のバランスに影響を及ぼします。 特に、元気に働けるうちは良いですが、働けなくなった場合などは地代が大きな負担となることもあるでしょう。 もし建物の建築や購入に際して住宅ローンを組んだ場合は、その支払いも毎月降りかかります。 地代の支払いと住宅ローンの返済が毎月降りかかれば、ライフスタイルにも大きな影響が出てくるでしょう。 これは借地権の大きな欠点となります。 地主の許可が必要 借地権はあくまでも地主から借りているということが前提のため、増築はもちろん改修の際にも許可が必要です。 建物を建て替えする際には地主の許可を得なくてはなりませんし、リフォームやリノベーションなど大規模な改築の場合も許可が必要となります。 地主によっては同じ面積で同じ構造であれば、設備や機材を自由に変更できる場合もあります。 ただし、原則は借り物という制約が常に付きまとうため、不自由を感じるかもしれません。 工事の規模や内容によっては地主に支払いが生じる場合もあるので、余計なコストがかかる可能性もあります。 借地権である以上はそれら地主との関係が常に発生するため、そこで気を遣ってしまうのも欠点といえるでしょう。 融資が困難 借地権付きの建物の場合、金融機関の担保評価が低くなります。 なぜなら、その土地を所有しているのは契約者本人ではなく地主だからです。 そのため、所有権と比べると借地権はどうしても担保評価が低くなってしまうのです。 それらが足を引っ張り、融資が受けにくいという状況にもなりかねません。 近年は融資のハードルも低くはなってきたものの、住宅ローンによっては審査の段階で落とされてしまうこともあります。 そうなった場合、人生設計にも影響を与えるため、住宅ローンを活用する場合は特に注意が必要です。 借地権について知らないとトラブルになる 夢のマイホームを建てる場合、土地を購入するのか借りるのかで向こう数年の計画が大きく変わります。 特に借地権付きの建物は条件もいくつか設定されており、何をするにも常に地主の許可が必要です。 例外として地主との関係がそこまで深くない借地権もあるものの、原則としては気を遣ってしまう人も多いでしょう。 借地権について知らないままでいると、地主の許可を得ずにリフォームやリノベーションを進めてしまうこともあるかもしれません。 また、大規模な建て替えなどをしてしまう人もいるでしょう。そうなった場合、地主とトラブルになることも多いです。 あくまでも借地権は所有権とは違い、借り物ということを忘れてはなりません。 また、それぞれメリット・デメリットがあるので、そちらも性格に把握することが重要です。 まとめ 借地権とは地主から土地を借りる権利のことを指します。 本来、住宅を持つ際には土地も併せて購入し、そこに建築していくというのが一般的です。 しかし、状況によっては地主から土地を借りて建物を作るということもあるわけです。 もちろん、借地権には所有権にはないメリットもありますが、それと同じくらいデメリットもあるため、きちんと考えなくてはなりません。 特にこれから理想のマイホームを夢見ている方は、どの選択肢が自身にとって最適なのかを慎重に判断してください。 家づくりをしたいものの何から始めればよいか分からないなど、住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。
2021.02.28
家を建築や購入を考える際、モデルハウス見学が便利です。 しかし、モデルハウス見学とはいっても、どのような要点を押さえれば良いのかわからない方も多いかもしれません。 まずは、モデルハウスの見学について知ることが大切です。 今回は、モデルハウス見学を考えている方のために、知っておきたいポイントをまとめます。 モデルハウス見学において知っておいて損はないコツもまとめるので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。 この記事を読めばモデルハウス見学の種類や魅力、流れ、注意点、チェックポイントなどがわかるはずです。 目次 モデルハウスは住宅展示場タイプと分譲タイプの2種類 モデルハウス見学をするメリット 実物の家を体験できる 比較検討に役立つ モデルハウス見学の流れ 要望をまとめる 説明を受ける 予約する チェックリストを作る 見学する モデルハウス見学に初めていくときの注意点 担当者の対応を見る 気になる部分を聞く CGや3Dで確認する こだわりを絞っておく 家族や親戚と一緒に行く モデルハウス見学でチェックすべき場所 生活の導線 収納の場所 間取りの配置 コンセントの数や位置 日当たりや風通しの有無 住宅以外にも見ておくこと モデルハウス見学後に行った方が良いこと まとめ モデルハウスは住宅展示場タイプと分譲タイプの2種類 モデルハウス見学には、主に住宅展示場タイプと分譲タイプがあります。 住宅展示場タイプは、本物の物件とは別途用意された物件を見学するタイプで、分譲タイプは本物の物件を見学するタイプとなります。 どちらも実物を見学できるため、よりリアルなライフスタイルを想像したいという方に最適です。 しかし、どちらのタイプとなるかは工務店やハウスメーカーによっても異なります。 そのため、申し込みの段階でどの対応になるのかを把握しておきましょう。 特に、どちらのタイプが良くてどちらのタイプが悪いということはないため、自身に合った方を選びましょう。 モデルハウス見学をするメリット モデルハウス見学をする魅力は多々あります。 ここからは、モデルハウス見学をすることによって得られる魅力についてまとめます。 もちろん、人によって何が魅力かは違うため、実際に体験してから判断するというのもおすすめです。 まずはその中でも特に大きいメリット2つについて説明します。 実物の家を体験できる モデルハウス見学を行うことで得られる魅力の1つ目が、実物の家を体験できることにあります。 これこそがモデルハウス見学最大の魅力といえるでしょう。 近年はCGや3Dによるモデルが用意されているため、実際にはモデルハウス見学をしなくても家の雰囲気を掴むことはできます。 しかし、それだけではその場の空気を肌で感じることはできません。 モデルハウス見学であれば、自分たちが生活するイメージを実際の家の中で膨らませられるのです。 当然ながら、モデルハウスは実寸大で作られているので、模型にはない情報が詰まっています。 いわば新しい家での生活を疑似体験できるのがモデルハウス見学なのです。 比較検討に役立つ モデルハウス見学を行うことで得られる魅力の2つ目が、比較検討に役立つことにあります。 家を取得したら、何年、何十年と生活することになるため、向こう数十年以上生活することを念頭に置いて考えなくてはなりません。 そのため、実寸大の家を見ることが重要です。 特に、モデルハウス見学をしておくことで比較検討しやすくなり、ほかの家との違いも肌で感じられるはずです。 それこそがより良い家選びにつながるため、できる限り多くのモデルハウス見学をしておきましょう。 モデルハウス見学の流れ では、モデルハウス見学はどのような流れで行うのでしょうか。 これに関しては簡単に5つのステップで考えていくとわかりやすいです。 ただし、工務店やハウスメーカーによってモデルハウス見学の流れは異なるため、あくまでも一例として考えておきましょう。 要望をまとめる まずは自身が理想とする家の要望をまとめておきましょう。 これを参考にしながら、工務店やハウスメーカーはモデルハウス見学の準備を進めます。 この際、要望があまりまとまっていないと、やはり提案できることも限られてきてしまいます。 そのため、最初に自分たちの要望をまとめておいて、その中で具体的なモデルハウス見学を計画していくのがおすすめです。 説明を受ける 工務店やハウスメーカーごとにモデルハウス見学が異なるため、おおよその要望が決まった後は説明を受けましょう。 モデルハウス見学についての説明はもちろん、住宅に関することや設備機材に関すること、そのほかの地域情報なども説明してもらうとわかりやすいです。 特に、初めて家の建築や購入を考えている方は、わからないことも多いかもしれません。それらも説明の際に聞いておくと安心です。 予約する モデルハウスは予約しなくても見学させてくれる場合もありますが、近年は予約必須となっているところも増えつつあります。 やはり案内できる物件も限りがあるため、事前に予約することで時間を効率的に使った方が良いです。 モデルハウス見学の場合は予約しておけばいくつかの物件も見られ、より比較検討もしやすくなります。 そういった意味でも、モデルハウス見学は予約を原則として考えましょう。 チェックリストを作る モデルハウス見学は細かなポイントを見なくてはならないため、事前にチェックリストを作っておくのもおすすめです。 絶対に外せない要素をチェックリストにまとめておくことで、より理想に近い物件を見つけられるでしょう。 特に、モデルハウス見学を行っている最中は忘れてしまうこともあるため、譲れないことはチェックリストにまとめておきましょう。 見学する 最後に実際に見学を行います。 見学では、1日じっくりと見られる人もいれば、半日しか見られないという人もいるでしょう。 工務店やハウスメーカーによっては、モデルハウスの状態も加味して、数十分~数時間程度しか見学させてくれない場合もあります。 チェックリストに入れた項目について隅々まで確認するためにも、極力、時間を有効活用できるように見学しましょう。 モデルハウス見学に初めていくときの注意点 モデルハウス見学に初めて参加する方は不安や心配も多いかもしれません。 そこで、ここからはモデルハウス見学に参加する際に知っておきたい注意点についてまとめます。 担当者の対応を見る モデルハウス見学にはそれぞれ担当者がつきます。 この担当者によってモデルハウス見学が充実するかどうかが決まります。 もちろん、どの担当者もきちんとモデルハウス見学の業務を任されているため、余程のことがない限りは失敗することもないでしょう。 しかし、担当者によってやはり相性というのがあります。 新人なのかベテランなのかで持っている情報量も違ってきますし、説明のうまさというのも違ってきます。 当然ながら、接客の気持ち良さなども違ってきます。 だからこそ、担当者の対応を見て、合わないと感じた場合は変えてもらえるように相談してみてください。 気になる部分を聞く 気になることがある場合は、先に聞いておくことをおすすめします。 後になってから聞こうと思っても、忘れてしまうこともあるからです。 そうなると、いざ生活を始めてから「思っていたのと違った」というミスマッチが生まれてしまうでしょう。 もし、気になる部分が少しでもあるなら、まず担当者に質問してみてください。 質問することで新たな情報を得られることも多く、より充実したモデルハウス見学となるはずです。 CGや3Dで確認する 近年はモデルハウスを持たない工務店やハウスメーカーで、CGや3Dを使った見学などが主流となりつつあります。 これらは実際の家と同じモデルを見られるため、よりイメージも膨らむでしょう。 モデルハウス見学とセットで行っておくのがおすすめです。 どちらの方法で見るかによって印象が変わるだけでなく、CGや3Dで気づけなかったことにモデルハウス見学で気づくということもあります。 その逆もまた然りです。 そのため、多面的に見学できるように両方で見学を行うのがベストです。 こだわりを絞っておく 家づくりではこだわりを詰め込みたいという方も多く、あれもこれもと詰め込んでしまう方も多いです。 結局、どれも深くチェックできずに終わり、モデルハウス見学に失敗してしまう可能性があります。 そのため、こだわりは「これは譲れない」というものに絞るのがおすすめです。 モデルハウス見学の担当者もそれに合わせて対応してくれます。 こだわりが強い方は特に、こだわりを絞っておくことをおすすめします。 家族や親戚と一緒に行く モデルハウス見学に関しては、家族や親戚と一緒に行くのもおすすめです。 特に、一緒に住むことになる同居人と見に行くことで、色々な意見交換ができます。 自分が気づけなかった部分も見えてくるため、新たな発見にもつながるでしょう。 モデルハウス見学でチェックすべき場所 実際にモデルハウス見学に参加する場合、何をチェックすべきなのでしょうか。 ここからはチェックすべき場所について簡単にまとめます。 生活の導線 まずは住宅の設備や機材などを含め、生活の動線がどうなっているのかを把握しましょう。 生活してからでないとわからない部分もありますが、たとえば、実際に自分が家事をしているところをイメージしながらチェックするのがおすすめです。 収納の場所 収納の場所についても把握しておきましょう。 生活してから収納が少なかったことを嘆いても、後の祭りです。 自身がどれくらいの収納を求めているのかも考えてチェックしましょう。 間取りの配置 間取りの配置がどうなっているのかも重要です。 リビングやダイニング、キッチンのほかにも浴室や寝室などを含めて考えなくてはなりません。 子供がいるのなら、子供部屋なども考えるなど、より細かな間取りの配置もチェックしておいてください。 コンセントの数や位置 意外と忘れがちなのがコンセントの数や位置です。 これらは家具家電を使用する際に必要となってくるため、必ずチェックしておきましょう。そのほかの家具家電の配置も一緒に考えておくと、より生活がイメージしやすいです。 日当たりや風通しの有無 もし、モデルハウス見学をするなら日当たりや風通しの有無もチェックしておいてください。 立地によっても変わってきますが、これらは生活に直結する要素なので、確認しておきたいものです。 季節や時間によってどう変わるのかも把握できればベストです。 住宅以外にも見ておくこと モデルハウス見学は住宅を見るためのものですが、それ以外にも見ておきたいことは多いです。 たとえば、外装です。 どうしてもモデルハウス見学では内装ばかり見てしまいがちです。 しかし、内装と外装をセットで見ることが大切です。 ベランダやバルコニー、庭や門などがどうなっているのかも把握しておきましょう。 モデルハウス見学後に行った方が良いこと モデルハウス見学後はアンケートにも回答しましょう。 アンケートに答える仮定で考えをまとめる中で気づきを得られ、今後のモデルハウス見学をより良いものにすることができます。 また、モデルハウス見学で集めた情報などを整理することも重要です。 現場にはスマートフォンやパソコンを持ち込み、メモしながら情報をまとめていくのがおすすめです。 こうすることでモデルハウス見学が終わってから、より具体的な比較検討に入れます。 最後に、モデルハウス見学に参加した配偶者だけでなく、両親祖父母や子供たちの意見も参考にしてみましょう。 感想を共有することで見えてくることもあるからです。 まとめ モデルハウス見学は工務店やハウスメーカーに申し込めば、すぐに体験でき、単にリアルな生活を体験できるだけでなく、比較検討にも役立ちます。 見ておくと役に立つことも多いので、可能な限り見学しておきましょう。 ここではモデルハウス見学がどういったものでどのような魅力があるのかを伝えましたが、「百聞は一見に如かず」です。 まずは工務店やハウスメーカーに相談してみましょう。 住宅資金に不安がある、家づくりをしたいが何から始めれば良いか分からないなど住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。
2021.02.28
ビルトインガレージは、インナーガレージともよばれるもので、限られた土地や建物であっても設置可能な車庫です。 しかし、実際に導入を検討するのなら、ビルトインガレージのメリット・デメリットを把握しておく必要があります。 そこで今回は、ビルトインガレージの特徴はもちろんメリット・デメリットを紹介します。 併せて必要なものや設置したいもの、法規制や緩和措置、失敗しやすいポイントや注意点についても解説します。 これから家や車を取得する方は、ぜひ最後までお読みください。 この記事を読めば、ビルトインガレージのことが理解できるはずです。 目次 ビルトインガレージ(インナーガレージ)とは? ビルトインガレージを作るメリット 家から直接出入りできる 雨や風の影響を避けられる 日当たりや風通しに配慮できる 土地が狭くても駐車できる 税金が安くなるかもしれない 車庫以外にも活用できる ビルトインガレージを作るデメリット 家の前が暗くなる 騒音や振動が気になる 排気や臭気が気になる 間取りが狭くなる 予算がかさむ ビルトインガレージに必要なもの・設置したいもの ビルトインガレージと法規制の緩和措置 建蔽率 容積率 ビルトインガレージで失敗するポイント・注意点 まとめ ビルトインガレージ(インナーガレージ)とは? ビルトインガレージは別名でインナーガレージともよばれるものです。 本来、家に車庫を設置する場合は、家屋とは切り離して設置することが多いですが、ビルトインガレージは家屋に埋め込んで設置するのが特徴です。 駐車するスペースが建物に取り込まれるため、土地に限りがある方にとっては心強い味方となってくれます。 車庫の中でも場所を取らないため、より限られた土地や建物を有効活用したい際におすすめです。 ただし、ビルトインガレージを導入にはメリットもあればデメリットもあるため、それぞれを考慮しなくてはなりません。 以下の項目からビルトインガレージのメリット・デメリットを説明するので、ぜひ参考にしてみてください。 ビルトインガレージを作るメリット まずはビルトインガレージを設置するメリットを見ていきましょう。 家から直接出入りできる ビルトインガレージは家屋の中に車庫を設置するため、家から直接出入りできるのが魅力です。 家屋と切り離して車庫を設置している場合、家を出入りする際に天候の影響を受けることがあります。 それらを防げるのがビルトインガレージです。 ビルトインガレージがあれば家から直接出入りできるため、わざわざ外に出る必要がありません。 そのため、生活する中で使い勝手の良さを肌で感じられるのではないでしょうか。 特に、毎日のように車に乗るという方は家から直接出入りできるだけでもかなり楽になるでしょう。 雨や風の影響を避けられる ビルトインガレージがあることで雨や風の影響を避けられるのも魅力の1つです。家によっては車を敷地内にそのまま駐車している方もいますが、その場合は雨風の影響を受けやすくなります。場合によっては傷や凹みなどの原因にもなってしまいます。 こうした天候の影響を受けない魅力は大きいです。 特に、雪や雹などが降る地域の場合、天気次第で車の老朽化や劣化が進みやすくなることもあるでしょう。 単にビルトインガレージは車を守るという観点でも優秀なものといえます。 階 日当たりや風通しに配慮できる ビルトインガレージは原則として1階部分に作ることになるため、2階部分をリビングにするなど日当たりや風通しに配慮できるのが特徴でもあります。 1階部分はどうしても暗くなってしまうのですが、2階部分は開放的な間取りにできます。 リビングだけではなくダイニングなども2階部分に取り入れることで、より日当たりや風通しの良い住環境を作れます。 当然ながら、日当たりや風通しは住環境に直結するので、あえてビルトインガレージを取り入れて2階部分を生活の軸にするのもおすすめです。 土地が狭くても駐車できる ビルトインガレージなら土地が狭くても駐車できます。やはり土地が広くないと車庫は設置できないのですが、ビルトインガレージにすればそもそも土地を圧迫することもありません。 そのため、土地が狭いという方にも最適です。 建物に直接組み込むのがビルトインガレージの特徴なので、建物にそこまで広さを求めないということならビルトインガレージを採用する価値は十分にあるでしょう。 税金が安くなるかもしれない ビルトインガレージを搭載した家は税金が安くなるかもしれません。 特に、固定資産税が安くなることが多いため、節税を考えている人にもビルトインガレージは最適です。 固定資産税を浮かせたい方にとってビルトインガレージは心強い味方となるでしょう。 しかし、ビルトインガレージに必須となるシャッターを電動のものにした場合は例外です。 電動のシャッターの場合は課税対象となる場合もあります。 税金がどのように課せられるのか、税理士などの専門家への相談もおすすめです。 車庫以外にも活用できる ビルトインガレージは車庫ではあるものの、車庫以外にも活用できます。 たとえば、空いているスペースを活用してDIYをすることはもちろん、そのほかの趣味を楽しむスペースとしても活用できます。 特に、スペースを活用すれば、自分だけの空間も作れるでしょう。 また、単純に車のメンテナンスをする際にも役立ちます。 ビルトインガレージは十分な空間を確保することも多いため、通常の車庫に比べてもスペースを有効活用できます。 車いじりが好きな人にとっては、これ以上ない魅力といえるかもしれません。 ビルトインガレージを作るデメリット 次にビルトインガレージを設置するデメリットを見ていきましょう。 家の前が暗くなる ビルトインガレージは家の前が暗くなってしまいます。 リビングやダイニングがある場合はその明かりによって家の前も照らされるわけですが、ビルトインガレージとなると照明でも搭載しない限りはかなり暗くなってしまいます。 それが犯罪の原因となることもあるので注意しましょう。 特に、人気のない場所では空き巣や不法侵入を許してしまうことにもつながるため、暗さに対する何かしらの対策が必要となってきます。 騒音や振動が気になる ビルトインガレージを導入すると、どうしても騒音や振動が気になります。 家の中に車庫があるようなものなので、出入りする度に騒音や振動がダイレクトに伝わってきます。 そのため、早朝や深夜に出入りする場合は、特に注意が必要です。 それによって同居するパートナーや子ども、孫などから苦情が入ることもあるでしょう。 ビルトインガレージは便利なものである反面、それら住環境にも影響を与えるということを理解しておく必要があるでしょう。 排気や臭気が気になる ビルトインガレージとなると中でエンジンをかけたりアイドリングさせたりすることになります。そのため、どうしても排気や臭気が気になる場合があります。 特に、匂いに敏感な方にとっては、車から出るガスなどに不快感を覚えたり体調不良につながるかもしれません。 ビルトインガレージの場合は閉め切られた空間となるため、中にガスが充満することもあります。 定期的な空気の入れ替えが必要となるでしょう。 間取りが狭くなる ビルトインガレージは1階部分に設置することが多いため、どうしても1階の間取りが狭くなります。 2階部分を有効活用すれば問題ないものの、敷地面積によっては、1階部分の間取りは選択肢が狭まってしまうでしょう。 予算がかさむ ビルトインガレージを接地するとなると、それなりに予算も必要となります。 住宅ローンを組む場合、経済的負担も大きくなるため、導入は慎重に判断しなくてはなりません。 限られた条件の中で家を取得する場合は、ビルトインガレージが必要に必要なのかどうかも検討すべきです。 ビルトインガレージに必要なもの・設置したいもの ビルトインガレージを導入する際には、いくつか必要なものや設置したいものがあります。 ここからは、併せて設置したいものについてご紹介しましょう。 まず、ビルトインガレージに必要なもの、設置したいものは以下の通りです。 照明 収納 空調 監視カメラ 大まかにこれら4つの設備や機材が必要となります。 もちろん、絶対に設置すべきとはいいませんが、照明や収納は必要となるでしょう。 ビルトインガレージはその便利さが特徴なのですが、どうしても内部と外部に照明がないと暗いです。 そのため、照明は必須です。 また、車庫としてメンテナンスが行えるよう、収納もいくつか取り入れておきたいものです。 さらに、ビルトインガレージの中は空気が籠りやすいので、空調も整えておきましょう。 換気ができるようにしておくことはもちろん、暑さや寒さにも対応できるようにしておくと安心です。 そのほか、監視カメラなども設置しておくと、セキュリティにも一役買ってくれます。 ビルトインガレージと法規制の緩和措置 特定の土地に建物を作る際、建築基準法によって制限が設けられています。 特に、建蔽率と容積率に関しては土地によって作れる建物の条件が細かく指定されているのが特徴です。 もちろん、ビルトインガレージについても法規制や緩和措置があります。 以下、建蔽率と容積率のビルトインガレージの条件についてまとめます。 建蔽率 ・外壁のない部分が4m以上続いていること ・柱の間隔が2m以上あること ・天井の高さが2.1m以上あること ・地階を除いた階数が1であること ビルトインガレージを導入する際、以上の条件を満たさなくてはなりません。 しかし、ビルトインガレージの場合は「外壁のない部分が4m以上続いていること」に該当しないため、適応できません。 そこは注意が必要となります。 容積率 ・延べ床面積の1/5以下であること ビルトインガレージなどの車庫は延べ床面積の1/5までは、延べ床面積に算入しないという決まりがあります。 そのため、それ以下であれば除外して計算できます。 ビルトインガレージで失敗するポイント・注意点 ビルトインガレージは便利なものである反面、導入することによって騒音や振動、排気や臭気がどうしても気になってしまいます。 そのため、パートナーや子ども、孫などと同居する場合は、導入に慎重にならなくてはなりません。 特に、まだ大きな音や揺れ、刺激の強い匂いに慣れていない赤ちゃんがいる方は導入を見送った方が良いかもしれません。 また、ビルトインガレージは生活導線についてもきちんと考える必要があるでしょう。 特に、ビルトインガレージの位置や広さによっては荷物の運搬が大変になるだけでなく、乗り降りストレスとなる場合もあります。 実際に生活する様子を思い浮かべて、導入を検討しましょう。 まとめ ビルトインガレージは限られた敷地の中に車庫を作れるため、土地や建物に限りがある方におすすめです。 導入するメリットも多々ありますが、ビルトインガレージにはデメリットもあります。人によってはよく考えずに導入して、後悔することもあります。 そのため、もしビルトインガレージを導入するなら、メリット・デメリットをきちんと検討しましょう。 住宅資金に不安がある、家づくりをしたいが何から始めれば良いか分からないなど住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。
2021.02.28
テレワークの普及により、近年は職場に通う必要のない方が増えています。 パソコンやスマホがあれば仕事ができ、むしろテレワークの方が集中できるという方も多いでしょう。 その結果、最近では郊外に引っ越す方も現れています。 今回は、テレワークを機に引っ越しを考えている方に向けて、郊外に住み替えるメリット・デメリットを紹介します。 また、この記事では東京郊外でおすすめのエリアも解説します。 テレワークによって引っ越しを考えている方は、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。 この記事を読めばテレワークを軸に郊外に引っ越すべきなのかどうか、新しいライフスタイルを考えるのに役立つはずです。 目次 テレワークの普及で郊外への移住が増えている? テレワークで郊外に住み替えるメリット 騒音や振動が少ない ストレスから逃れられる 支援制度が充実している コストが抑えられる テレワークで郊外に住み替えるデメリット 孤独感や閉鎖感がある 交通インフラが整っていない 地域特有の付き合いがある エリアが限られている テレワークを機に郊外に住む場合、物件選びのポイントや注意点は? まとめ テレワークの普及で郊外への移住が増えている? 近年、テレワークが徐々に普及し始めています。実際にテレワークを体験したという方も多いのではないでしょうか。 緊急事態宣言の解除後、再び職場に通う生活に戻った方の中には「このままテレワークが良かった…」と思った方もいるはずです。 テレワークをきっかけに、思い切って郊外に引っ越してのんびりと暮らしたいという方も多いです。 かつては職場に通うのが常識だったこともあり、職場から離れたところに居住する選択肢はありませんでした。 しかし、新たなライフスタイルが模索される中、郊外に住んでテレワークで仕事をするという暮らし方も十分に現実味を帯びてきています。 郊外への移住者が増えているという公式なデータはまだありませんが、今後、増えていくことが予測されます。 郊外でテレワークをしながら暮らしたいと少しでも考えている方は、今後のライフスタイルについても一度、考えてみてはいかがでしょうか。 テレワークで郊外に住み替えるメリット ここからはテレワークで郊外に住み替えるメリットについて説明します。 騒音や振動が少ない やはり郊外最大の魅力となるのが、騒音や振動の少なさです。 どうしても都心で暮らしていると近隣住民の話し声や足音など生活音が聞こえてくることもありますし、車道から伝わる振動などが伝わってくることもあります。 郊外では人が密集して生活しているわけではないため、騒音や振動を感じにくいでしょう。 静かに暮らしたいという方にとってこれ以上の魅力はありません。 それでいて、静けさの中にも風の音や水の音など自然音が聞こえてくるため、心地よく過ごせるのではないでしょうか。 ストレスから逃れられる 都心にいると職場への移動はもちろん、日々の生活の中でも人が多く、それが何かとストレスにつながりがりです。 人は人といることで幸せを感じることも多いですが、人がストレスの溜まる原因になることもあります。 そして、ストレスが原因で心や体を壊す人は少なくありません。 郊外だと、そもそも人が密集していないため、人込みや満員電車のストレスから逃れられますし、テレワークになれば、職場で毎日のように会っていた上司や先輩、部下や後輩などの煩わしい人間関係からも解放されるでしょう。 特に、人づきあいがストレスとなりがちな方に、郊外への引っ越しはおすすめです。 支援制度が充実している テレワークによる郊外の引っ越しの際、支援制度を受けられる場合があります。 たとえば、東京では2021年度から「東京で仕事を続けつつ郊外に引っ越した人」を対象に、最大100万円の補助金を支給することが決定されています。 そのほか、移住に際して支援制度を導入している企業も増え、テレワークをしながら移住する方であれば数万円~数十万円ほどの補助金を受けられる場合もあります。 また、引っ越しに役立つ支援制度も増えており、条件によっては一律で10万円支給されるといった自治体もあります。 コストが抑えられる 郊外であれば戸建てであっても賃貸であっても、ランニングコストを低く抑えられます。 単に物件が安いだけでなく、家賃なども安いのです。 そのため、戸建てはもちろん集合住宅に住みたいという方にとっても恩恵は大きいでしょう。 今後、テレワークで郊外に移住する方が増えれば、相場も上がってくる可能性があります。 今のうちに住宅を取得しておけば、かなりのコストを抑えることができかもしれません。 テレワークで郊外に住み替えるデメリット ここからはテレワークで郊外に住み替えるデメリットについて説明します。 孤独感や閉鎖感がある テレワークという働き方は住む場所に限らず、孤独感や閉鎖感があるものです。 体験した方であればわかるかもしれませんが、仕事によっては1日にまったく誰とも会話しないという方もいるでしょう。 それが快適だと思える方にとっては良いのですが、寂しさや虚しさを感じる方にとっては郊外への引っ越しは向いていません。 テレワークでただでさえ人との交流が減っている時に、さらに人の少ない郊外に移住することで、人とのつながりが極端になくなってしまうかもしれません。 そういった意味では、郊外に住み替えるのも魅力ばかりではないといえます。 交通インフラが整っていない 郊外はどうしても都心に比べてインフラが整っていません。 生活に必要な水道・ガス・電気といったインフラは整っていたとしても、交通機関などのインフラは心許ないでといえます。 そのため、マイカーが必要となることも多いでしょう。 地方であれば物件も家賃もかなり安いですが、自動車やバイクを持つとなると維持費がかかります。それらのランニングコストを考えると、必ずしも安くなるとは限らないということも頭に入れておきたいものです。 地域特有の付き合いがある 都心から近い郊外では、そこまで地域のお付き合いが強要されることはないでしょう しかし、居住する地域によっては、いわゆる「村社会」が残っていて、その地域特有の付き合いを求められるかもしれません。 年長者や古参の人たちへの挨拶はもちろん、年間行事などにも強制的に参加させられることも…。 こうした地域特有の付き合いが苦手な方にとって、郊外への移住は勇気がいるでしょう。 エリアが限られている 郊外は都心とは違い、戸建ても集合住宅も建築されているエリアが限られてきます。 自分で家を建てる場合は良いですが、賃貸の場合、そもそも物件が少ないため、借りようと思ってもなかなか見つからないこともあるでしょう。 そのため、移住先のエリアがどうしても限られてきます。 住みたいエリアによっても違いますが、制約の中で良い場所を見つけていく必要があります。 テレワークを機に郊外に住む場合、物件選びのポイントや注意点は? テレワークを機に郊外に移住するのなら、物件選びが重要になってきます。 特に、戸建てを建てるのなら別ですが、集合住宅を選ぶ場合は要注意です。 たとえば、テレワークに必要不可欠なインターネット環境がどうなっているのかは真っ先に確認しておくべきです。 通信環境が悪いと仕事にも支障が出ます。 そのため、物件を選ぶ場合は通信環境に必ず目を向ける必要があるでしょう。 また、テレワークでは部屋の一角を仕事のスペースとするため、広さに関しても十分に確保しておく必要があります。 特に、賃貸の中には占有スペースが狭小な物件もあるため、仕事のスペースを確保しながらも生活に影響の出ない十分な広さの間取りを選びましょう。 まとめ テレワークが普及したことで、近年は郊外に住むという方も増えています。 しかし、郊外に引っ越すのはメリットもあればデメリットもあります。 それらを天秤にかけて、どちらのライフスタイルの方が良いのか、いま一度、考えてみましょう。 住宅資金に不安がある、家づくりをしたいが何から始めれば良いか分からないなど住宅についてのお悩みがある方は、以下より来場にてお気軽にご相談ください。